2022年のゲーム売上ランキング発表 その結果から見えてくるのは……
週刊ファミ通のWebサイト「ファミ通.com」にて、2022年にもっとも売れた家庭用ゲームソフトのランキングが発表されていました。
細かい数字などは割愛しますが、1位から9位までがニンテンドーSwitchのゲームとなっており、ギリギリ10位にPS4の「ELDEN RING」が入っているような結果でした。ちなみにこの集計はパッケージ版(ダウンロードカード販売は含む)のみに絞ったもので、ネット上で決済からダウンロードまで行う販売形式のものは含まれておりません。
さて、この結果から何が見えてくるでしょうか。
買えないハード、ソフト供給形式の違い
ここまでSwitchの一人勝ち状態の様相を呈してしまったことには、まずはPS5が相変わらず買いにくかった状況が原因としてあると思います。年末から少しずつ改善され始めているようには感じますが、2022年全体で見ると「やっぱり今年も買えないハード」という見方をされていたのではないでしょうか。
新鋭のハードが買いにくい状況というのはよくあることではありますが、ユーザーも1年は待ってくれるものの、さすがに2年目を迎えてもほとんど買えないという状況では気持ちも離れてしまうでしょう。コロナ禍やウクライナ情勢の影響で半導体など部品の調達がままならないのは分かっていましたが、ここまで買いづらいものになるとは予想していませんでしたよね。
またPS5というハードはダウンロード版専用バージョンもあり、そちらを購入している人は必然的にパッケージ版のソフトを買うことはありません。もし今回のランキング集計が“ダウンロード販売も含む”ものになっていれば少しは違った結果になっていた可能性もありますね。
ハードを使うユーザー層の違い
ニンテンドーSwitchのユーザーはお子さん持ちのファミリーであるとか、小学生や中学生くらいの年代からお年寄りまで多岐に渡っています。そういったユーザー層はダウンロード販売よりもパッケージ販売の方を購入する方が多いのではないかと思います。
ではPS系のユーザーはというと、こちらはほとんどが高校生以上から40代・50代くらいの大人までとなるのではないでしょうか。また基本的に一人でゲームをするというユーザーが多く、誰かと遊ぶにしてもオンライン上で遊ぶことが多くなるのではないかと思います。
販売ランキングに挙がっているゲームを見れば分かりますが、複数人もしくは対戦相手など、誰かと遊ぶことを前提として作られているゲームが売れていることが分かります。家族で遊ぶこともあれば友達と遊ぶことも多くなるこれらのゲームは、誰かが遊んでいるのを見ると自分も遊びたくなり、そういった輪がどんどん繋がり売り上げに繋がるということになります。
中には家族間で遊ぶのにデータを分ける必要があるために、2台目のハード購入やソフト購入をしているような方もいることでしょう。
「ウチもSwitchが複数台あるよ!」
「ポケモンは子供の分と自分ので2つ買った。なんだったら4つ買った。」
という人、わりといるのではないでしょうか。
コロナ禍が続き、家族で一緒の時間が増えていることも影響しているのでしょうね。
今回の結果から
今回の結果は単純にパッケージ販売だけで見比べたものです。ニンテンドーSwitchが買いやすかったこと、今年は「ポケモン」や「スプラトゥーン」など任天堂にとって売り上げに繋がりやすいゲームが出ていたことは要因としてありますが、実際にどんなゲームがどれだけ売り上げていたかは、もっといろんなところを見比べてみないと分かりません。
家庭用ゲームのみならず、PCのSteamでゲームを遊ぶ人口もどんどん増えてきております。
2022年は任天堂が大きくリードしたような結果になりましたが、今後はどうなるでしょうか。日本のゲーム界全体の活性化のためにも、個人的にはPS勢に頑張ってもらいたいところです。