Windows11のためにPCを新調 vol.1
実はこの度、PCを新調しました。これまで使っていたPCの調子が悪くなってしまったとか、アプリを使うのに重すぎて使えなかったとかそういうことではありません。まぁスペック的に今よりもちょっと良いものが欲しいとは思いましたが、それはもう常日頃から毎年のように思っていることです。
今回PCを新調した一番の理由は……Windows11です。
僕はこれまでずっとWindows10を使い続けていました。特に不都合が無かったことと、そもそもWindows11にアップデートできなかったからです。
Windows11を使用するための要件に「TPM2.0が有効」というのがあるんですが、僕が使っていたPCではこれが「無効」になっていたんですよね。この「TPM2.0」というのが何か、というのはとりあえず置いておくとして……。
ともかくWindows10でもPCを使っていて不自由も無かったのでそんなに気にしていなかったのですが……さすがにそろそろ気にしないといけない時期に来てしまいました。
知っている人は知っていると思うのですが、Windows10は来年(2025年)の10月にマイクロソフトのサポートが切れます。これによりどうなるかと言うと、以後公式からのアップデートが行われなくなるので、新しいウイルスなどに対して無防備になってしまうんですよね。
使おうと思えばそれでも使えますよ。ただ最近はサイバー攻撃だなんだと色々と危ないじゃないですか。OSのサポートが切れた状態のPCを使い続けるなんて、地方の行政くらいでしょう(正直、有り得ちゃいけないことなんですが、日本だとどうもこのへんが……)。
まぁとにかくこういったわけなので、Windows10から離れWindows11の動くPCを新しく作ることにしたのです。
……ん?作る?
そう、僕は自作PCを使っています。なんだかんだである程度のスペックを持ったPCを持とうとすると、自作のPCかパソコンショップで売っているBTOパソコン(ある程度こちらの要望に合わせてパーツを組んでくれるPC)に限られてくるのです。
BTOパソコンでも良かったのですが、「カスタムできる」とは言いつつもそんなに細かく要望には応えてもらえなかったり、やっぱり自作の方が1~2万円くらいは安く作れることから、自作を選びました。
パーツ選定編
CPUは初めての……
PCのパーツをどれから選ぶか。これは人によると思います。「〇〇のゲームを高画質で楽しみたい!」という人はグラフィックボードから選ぶでしょうし、「このケース、見た目がイカしてるじゃん!」という人はPCケースから選んだことになるでしょう。
僕は今回、CPUから選びました。
CPUを選ぶ場合、まず真っ先に考えるのが「intel」か「Ryzen(AMD)」かということ。僕は今までずっと「intel」を選んできたのですが、今回ばかりは「Ryzen」を選びました。
なぜ「Ryzen」の方を選んだのか。これはPC自作界隈に詳しい人なら周知のことかと思うのですが、今年(2024年)の春過ぎくらいから「intel」のCPUで不具合が出ているという報告が全世界中であったからです。
これに対してメーカーであるintelもただ黙っていたわけではなく、ちゃんと対処法も報告はしてくれたのですが、それが「BIOSを最新のものに更新してね。ただし自己責任で」というもの。
BIOSの更新というのは、今ではYoutubeなどで調べればいくらでもやり方が出てきます。それほど難しいものではない……のですが、とは言え出来ればやらずに済ませておきたいような作業です。一歩間違うとCPUが全く使えなくなってしまいますので。
このような理由から、「intelのCPUを避けざるを得なかった」というのが正直なところです。僕にとっては初のAMD製CPUとなる「Ryzen」。これから何年かはお世話になるPCの心臓部。どうかこの選択が良いものでありますように……。
空冷なのか、水冷なのか
CPUが決まれば自然とマザーボードも決まり(※CPUによって対応するマザーボードは限られてくるので)、メモリやストレージ(SSD)などはほぼ迷うことのない部分……と、順調にパーツを選定していったのですが、「CPUクーラーを空冷にするか水冷にするか」というところで、今回はちょっと迷ってしまいました。
僕はこれまでCPUクーラーは空冷しか使ったことがありません。それどころか、CPUにセットで付いているいわゆる“リテールクーラー”(※1)しか使ったことが無かったのです。
※1……BOXという状態で売られているCPUには、大抵CPUクーラーも付いてきます。しかしこれは本当に最低限のものなので、これだけでCPUを冷やすのは若干不安が残るものです。
さすがに最近のCPUは高性能になってきていて、“簡易水冷”というものが使われるのも当たり前のようになってきました。いつまでも空冷というわけには、ましてやリテールクーラーなんて使うわけにはいかなくなってきているのです。
しかし“簡易水冷”と言えど、空冷よりはやっぱり(値段が)高い。第一使ったことの無いものを使うのには不安がある。しかもいろいろと調べてみると「空冷でもけっこう冷える」といった意見もあったりする。
どうしようか……。
と、さんざん悩んだ結果、今回はとりあえず「空冷」でいくことにしました。これでまずは半年くらい使ってみて……何か問題がありそうだったらそのときに“簡易水冷”なんかに変えることを検討してみます。
ちょっと長くなってしまいそうなのでいったんここまでにしたいと思います。
次回はパーツ選定編の続きから、組み立て・起動まで。
それでは、また。