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「アイヌ文化振興法」が公布された日 アイヌに関わるものに触れてみる
本日5月14日という日は過去に「アイヌ文化振興法」が公布された日です。
この「アイヌ文化振興法」というのは、アイヌ民族の持つ言語や文化の保存と復興のために、それらの知識をより広く普及していきましょうという意味合いで施行されたものです。ところがこれは、あくまで「文化の振興」の部分にのみ言及しており、アイヌの先住民族としての権利や生活保障に関して認めるようなものでは無かったため、2019年に廃止されました。
同2019年には、アイヌを初めて先住民族として認める「アイヌ新法」が成立しておりますが、実はこちらもまだまだ問題があって……。
そこらあたりの事情を知らない我々一般の日本人からすると、「アイヌ民族というのは過去に北海道に住んでいた人たちで、今は同じ日本人として暮らしているし、彼らの文化も尊重しているから今ではお互いに問題なさそう」と考えてしまいがちなのですが、なかなかそう簡単なものでも無さそうですね。
なんせ「先住民族と認める」ということだけでも2019年、つまり“わりと最近”のことなんですから。
それでも最近は、漫画「ゴールデンカムイ」が流行ったこともあり、一般の人のアイヌ民族や文化に対しての興味も以前よりは増しているようです。
まぁ僕のように昔からのゲームファンとしては、アイヌといえばこのキャラクターが真っ先に思い浮かぶんですがね。
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当時は水道局のポスターが無断で剥がされて持ち去られたり、とその人気っぷりはすごかったものです。
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さて、せっかく「アイヌ文化振興法」が過去に公布された日でもありますし、今回はちょっとアイヌ語の勉強でもしましょうか。
けっこうよく聞くところを集めましたので、「知ってる!知ってる!」という人も多いでしょう。初めて見る方は、今後どこかで目にする機会があればお役立てください。
カムイ → 神
キムンカムイ → 熊 (キムンが「山」で「山の神」になるので熊)
レプンカムイ → シャチ (レプンが「海」なのでこちらは「海の神」)
ウタラ → 仲間
イランカラプテ → こんにちは
イヤィラィケレ → ありがとう(ちょっと言いづらいかな…)
ヒンナ → いただきます・ごちそうさま含めてこの「ヒンナ」のようです。どちらかというと「感謝の気持ち」を表すようですね。
サッ・ポロ・ペッ → 乾燥した広大な大地(札幌の語源)
シリ・エトク → 陸の突端(知床の語源)
ワッカ・ナイ → 水の豊富な沢(稚内の語源)
トナカイ → トナカイ
シシャモ → ししゃも
以上です。
ここに載せたのは簡単なものですが、アイヌ語は本気で勉強しようとするとけっこう大変です。アイヌ語講座なんていうのをやっているYoutubeチャンネルもありますので、興味があったら見てみてください。
また、言語以外にもアイヌ文化を調べてみるのも良いでしょう。
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今回はこのへんで。
それでは、また。