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オタクで良かった ドラマ『アオイホノオ』の楽しさ

最近サブスクでドラマ『アオイホノオ』を見ています。

原作は漫画家、島本和彦さんによる半自伝(?)漫画で、このドラマは2016年に放映されていました。


昔一度全部見ていたのですが、また見たい気持ちがふつふつと沸いてきたのでサブスクサービスを契約して見るに至りました。

2021年12月現在はHuluで配信されています。


改めて見てみると、これが実に楽しくてしょうがない。一気に見てしまうともったいないので、あえて1日1話か2話ずつくらいに抑えて見ているのですが、うっかりすると続けてどんどん見てしまいそうになります。

今回はこのドラマ『アオイホノオ』についてまだ見たことのない人、そもそも『アオイホノオ』という作品を知らない人に少しでも魅力を伝えられればと思って記事を書いてみようと思います。


異色を放つ漫画家を目指す漫画

漫画家を目指す少年や青年を描いた漫画として皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。

巨匠とも言える藤子不二雄の名作『まんが道』、苦悩しながらもひたむきに走る青年たちの漫画人生を描きジャンプでも人気を博していた『バクマン』などがありますね。

そしてこの『アオイホノオ』も漫画家を目指す青年、焔モユルを描いたものです。

主人公:焔モユル(柳楽優弥)

しかしこの作品では、漫画を一生懸命描くという場面はそんなには出てきません。

課題発表の場で他人の作品に影響を受けるも、とりあえず道具を買ってきただけで作品作りは先延ばしにしてしまう。何か理由をつけて課題作りをやめてしまうなど、ある意味「ああ、大学生だな」と思わせるような場面がよく出てきます。

「どうしてそんな思考になっちゃうの?(笑)」と言いたくなってしまいます。

しかしこの焔モユル、ダメなだけではありません。描くときはちゃんと描くんです。作品を作り上げます。

周りの人間から認められることはそう無いのですが、この「最後までちゃんと作り上げる」ことの大変さは、何かのクリエイターを目指している方であればよく分かるところだと思います。


若き日の庵野監督など、有名なクリエイターが(ほぼ)実名で多数登場する

この作品には80年代を舞台にしており、その時代に既に有名な漫画家やアニメ界のクリエイターの名前が多く出てきます。

そして、主人公の通う大学は大阪芸術大学。ここでは後々有名になるクリエイター達が(ほぼ)実名で若き日の姿で出てきます。そんな中にあの「エヴァンゲリオン」の庵野監督がおり、それ以外にもガイナックスのメンバーとなる方々がいます。

庵野ヒデアキ(安田顕)

他にも漫画家の矢野健太郎(ドラマ中では矢野ケンタロー)さんや、アニメ会社ボンズの社長となる南雅彦(ドラマ中では南マサヒコ)さんなどが登場人物として出てきます。

クリエイターであれば、特にオタク系クリエイターであればよく知っている方々の姿を見ることができます。

もちろん、この作品は「フィクション」ですので、実際にこの方達がドラマ中のような振る舞いをしていたとは思わないのですが、それでも庵野監督が当時描いていたと思われる線画アニメーションなど、当時から既に稀有な才能を持っていたということはうかがえます。

こんな才能を持った方達と主人公:焔モユルとのやり取りも非常に楽しいものとなっています。


ヒロインの女性たちがかわいい

これは完全に好みの問題かもしれませんが、ドラマにヒロインとして出ている女性たちが皆かわいいです。

主なヒロインとして出てくるのは二人。主人公の上級生である森永とんこ(山本美月)と津田ヒロミ(黒島結菜)です。

漫画に出ていたキャラクターの髪型をそのまま再現しているのでちょっと変に見えるかもしれませんが、主人公との掛け合いでも楽しい部分が多く、まさに「ヒロイン」としての魅力が出ていると思います。

ちなみに完全に個人的な好みになりますが、黒島結菜さん演じる津田ヒロミの方が魅力的です。

津田ヒロミ(黒島結菜)


最後に…

詳しいストーリーにはあえて触れません。ちょっとでもネタバレになってしまうのがもったいないからです!

原作は読んだことあるけどドラマは見ていない、という人もぜひ見てみてください。

サブスクサービスだと、時期によっては配信対象からなくなる可能性もあります。配信されている今のうちにぜひ!


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