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「いやそれ、風対策のためで……」本当に“善いこと”か考えて動かないと、ですね

先の3連休時、大型の台風がきて各地でも風による被害など起きていましたよね。SNSでも台風関連の投稿が増えていたのでたまに見ていたのですが、その中のひとつの投稿。

最初に見たときはちらっとだけ見て済ませていたので、写真と文章の上のほうだけ見て「ああ、こういう取り組みをしているところもあるんだな」と思っただけだったのですが、この投稿、よくよく見ると「こういう取り組みをされているバス会社さんがいますよ、他の地域にも広まるといいですね」ということではなく、「バス会社さんが台風対策のためにやっていることなのに、気付かず元に戻してしまっている人がいます。被害が大きくならないためにやっていることなので、“どういう意図で倒しているか”がきちんと伝わって広まるといいですね」ということだったようです。

投稿内容をきちんと全文読めば、「なるほど」と気付くことだったのですが、ささっと飛ばし読みしていたために僕は気付いていなかったんですよね。今回はこちらの投稿からニュース記事にまでなっていたので、そこで初めて知ることができました。


最初の投稿者の方の文章だけでもちゃんと読んでいれば分かるんですが、こちらの記事を読めばさらによく分かります。

バス会社の方たちは台風対策のためにバス亭の案内を倒しておき、そこに

「安全のために事前に倒しています」

という張り紙までちゃんとつけておいたそうなのです。

にも拘わらず、この倒れた案内標識を見た人が「ああ、風で倒れたんだな。戻してあげよう」という感じで元に戻し、あまつさえバス会社に

「倒れていたので戻しておきました」

と連絡まで入れたというのです。なんというかまぁ……“善意”と言えば善意なのですが、ちょっとやりきれないですね。よくよく見れば張り紙に気付いたはずなんですが、そこも見ていない。

おそらくこの元に戻していた人というのは、特にバスを利用するわけでもない人たちなんでしょうね。バスを使うついでに標識を元に戻したのであれば、そのときに時刻表を確認して、張り紙にも気づくはずですから。


「元に戻しました」と連絡を受けたバス会社さんの気持ちは、いかばかりか……。「やれやれ、また倒しにいかないといけないな。いや、念のため全部回って見ておかないとダメか……」と。

こういうの、きっとバス亭に限らず普通のお店とかでもありますよね。いつもは外に立ててある看板をわざと倒しておく、とか。中にしまってしまえばいいのかもしれませんが、物によってはそれが出来ないこともあるでしょう。

ついつい善意で動いてしまいそうになるこういう事例、自分がやってしまわないように、状況をしっかり考えて動きたいと思います。

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