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マイナンバーカードへの不安 問題は政府の“煽り”にもあるのでは

マイナポイントのこともあって一気に取得者数も増えたマイナンバーカード。実際僕も今月やっとマイナンバーカードを受け取ることができ、晴れて“マイナンバーカード所持者”となったわけです。

そのマイナンバーカードへの情報の紐づけは、現在のところ「健康保険証」と「公金受取口座」となっていますが、この情報の紐づけに次々とミスが発覚、具体的には「自分のものではなく他人の情報が紐づけされていた」という事案が発生し国民の間には不安が広がっています。


先日発覚したのは「公金受取口座」の方だったのですが、なぜこんなことが起きたのかというと、「人為的ミス」らしいです。

この「情報の登録作業」というのは基本的には本人が行うものなのですが、PCやスマホが無いと行えず、またそれらを持っていても「どうやるのか分からない」という人が多いため、その登録を支援員と一緒に行えるような場所も市役所などには用意されています。

今回のミスはそこで起きたということです。簡単に言うと以下のような感じ。

  1. Aさんが登録のために支援場所を訪れる。

  2. ログインしていざ情報を入力しようとするが、口座情報が不明なことが分かりいったん帰ることに。

  3. 次にBさんの番になり、口座の情報を入力。

  4. 無事に登録できたとして、ログアウトして終了。

結果としてどうなったかというと、AさんのマイナンバーカードにBさんの口座情報が登録されてしまっていた、ということです。
さて、どこに問題があるか分かるでしょうか


まずAさんが情報の登録を中止した後でログアウトしていない点。さらにBさんの番になった後で改めてログイン作業から始めるところを、そこを飛ばして口座情報の登録に進んでしまっている点。

どちらも支援員がしっかりと確認すべきところです。登録に訪れているような方はおそらくは「ログイン」「ログアウト」といったところから分からないという人もいるのでしょうから。

まぁ1日に何十人、何百人と訪れる中でそういった作業をしているのでついつい気が緩んじゃったんでしょうね。マイナンバーカードを持っている方からするとシャレじゃ済まないようなことなのですが。


実際僕も市役所にカードを受け取りに行って分かったのですが、マイナンバーカードの手続き対応をされておられる係の人は、けっこう高齢の方が多い印象でした。上記で紹介した「支援員」の方とは多分違うと思いますがね。

もちろんその係の人たちも、しっかりと研修を受けたうえで業務に就いておられると思うのでそこに年齢は関係ないかもしれません。ですが、やっぱり不安は感じますよね。

やり方がよく分からずに来て説明を受けている人も高齢なら、その対応にあたっている方も高齢。これではなんというか……「人為的ミス」は起こるべくして起こったと言えるんじゃないでしょうか。

この例はあくまで僕の近所の市役所の話ですので、地方地方で全然違うかもしれません。

しかしこういったマイナンバーカード関連のことをやるのに、もっとしっかり人員を確保して臨めなかったのかな、と思います。


暗証番号を入力するためにパッドに表示されていた画面UIを見ても思ったんですよね。「なんか必要最低限で作ったような画面だな」と。システムがちゃんと動きさえすればいいと考えて作ったような、そんな印象を受けましたね。

システム面からでも人為的ミスを防げるような、もしくは軽減できるようなものを本来だったら作れたんじゃないかと思います。


今回のこと、政府が急ぎすぎた結果の表れなのではないかと思います。紙の保険証を来年には廃止する、とかね。

こんな調子で今度は「運転免許証も一体化」する?大丈夫なんでしょうか。

「国のデジタル化を進める」ってこういうことなんですかね。なんか国民を置き去りにして変な方向へ進んでいっているようで、「もっと他のところからやるべきなんじゃないか」という気がします。

古いPCを未だに使っているような機関からまず刷新していったほうがいいんじゃないですかね。

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