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やっぱり2ちゃんホラーの映画化は…… アマプラで「きさらぎ駅」見た感想

「きさらぎ駅」というホラー映画があります。2022年に公開された映画ですが、この映画「きさらぎ駅」が今月(6月)に入ってからAmazonプライム・ビデオで配信が始まったということでしたので、暇つぶしがてらちょっと見てみました。

今回はそちらを見ての感想などを書きたいと思います。

なるべくボカして書くつもりではありますが、感想という性質上、内容に全く触れないというわけにもいきません。ある程度あらすじについては触れてしまいます。

多少のネタバレになってしまうということはご留意していただきますよう、よろしくお願いします。


そもそも「きさらぎ駅」とは

この映画「きさらぎ駅」には元となっている話があり、それは2ちゃんねる発祥の都市伝説「きさらぎ駅」になります。

この都市伝説としての「きさらぎ駅」を簡単に説明すると、

  1. ある女性がいつも通り帰宅の電車に乗ったはずが、ふと気づくとその電車が見知らぬ場所を走っている。

  2. 駅に止まることなく走り続けているので不安になった女性が2ちゃんねるに書き込む。

  3. 掲示板の書き込みを見た人からリアルタイムで返信をもらうものの、電車に思い当たる人はなく、有用な意見はもらえない。

  4. そうこうしているうちにどこかの駅に止まったので、とりあえず降りてみる。そこが「きさらぎ駅」

  5. 両親や警察にも電話してみるが、「そんな駅は見当たらない」ということでどうにもならず。

  6. 無人駅のためかタクシーなどもなく、仕方なく線路沿いを歩いて帰る女性。

  7. その後、掲示板への書き込みも無くなり、そのまま行方不明に。

というものになります。

2ちゃんねる全盛期にはこういった都市伝説がいくつも生まれましたね。「八尺様」「鮫島事件」など。

「きさらぎ駅」もそのひとつになります。


映画の感想

「まぁ……こんな程度かな」というのが見終わったときの第一感想でした。

元々そんなに過度な期待はしてませんでした。犬鳴きトンネルを題材にした「犬鳴村」や「牛首村」などの村シリーズなどもそうですが、ネット発祥の怖い話を元にした映画で「面白い」と感じたものはほぼありませんね。

物語は、「きさらぎ駅に迷いこんだけど無事帰ってきた女性」がインタビューを受けて自身の経験を話す“回想”のようなところからはじまるのですが、これがこの女性の視点、ゲーム的に言えばいわゆる「一人称視点」でカメラワークが続くため、すごく見づらいです。場合によっては酔ってしまう人もいるかもしれませんね。

前半はだいたいこの女性の回想で終わりです。

後半は、主人公となる女性が実際に「きさらぎ駅」に行くところから始まります。この女性は「きさらぎ駅から生還した女性」にインタビューしていた人で、どのようにすれば「きさらぎ駅」で生き残れるか分かったうえで行動するのです。

この「インタビューによって得た知識」のおかげで数々の危機を回避しながら進んでいくので、ゲームで言う2週目「強くてニューゲーム」状態です。

「これなら問題なく帰れそうだ」というところで最後の最後にどんでん返しが……というのがこの映画の物語ですね。


正直に言うとこの「どんでん返し」の部分はまぁ良かったかな、と思います。

これが例えば「世にも奇妙な物語」の中の1エピソード、せいぜい20分程度で完結するようなものだったら十分及第点だったと思うんですけどね。

「回想」と「主人公の体験」とで、結局2回同じことを繰り返してるんですよ。さすがに途中から飽きてきてしまいましてね。

「思ってたよりは楽しめた」なんていう意見もSNS上にはあったので、ちょっとだけ期待して見たのですが……まぁこんな感じでしたね。もしこれから
見てみようと思っていらっしゃる方でしたら「期待せずに」見てみることをおすすめします。


ちなみに元の話である「きさらぎ駅」は読んでみるとそこそこ怖い話で面白いです。Youtubeなどにまとめ動画などもあると思いますので、興味のある方はそちらをご覧になってみてください。

今回はこのへんで。

それでは、また。


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