
弁財天様を誤解しないで! 今日は「七福神の日」
今日は「7(しち)2(ふ)9(く)」という語呂合わせから「七福神の日」ということになっています。こちらの記念日を制定したのは、なんとお煎餅屋さん(!)。群馬に前橋本店、東京に銀座本店のある株式会社幸煎餅(さいわいせんべい)さんが制定したそうです。
同社の人気商品である「七福神せんべい」「七福神あられ」「銀座七福神」を多くの人に知ってもらうのが目的。日本記念日協会にも認定された正式な記念日です。

さてこの「七福神」ですが、皆さんは全部答えられるでしょうか。
曖昧になっているかもしれないので改めて書き出してみましょう。
恵比寿(えびす)
大黒天(だいこくてん)
毘沙門天(びしゃもんてん)
弁財天(べんざいてん)
福禄寿(ふくろくじゅ)
寿老人(じゅろうじん)
布袋(ほてい)
以上の七柱となっています。
「えべっさん」などとも呼ばれる恵比寿様はわりとよく知られていますね。布袋様も有名な方ではないでしょうか。
ちょっと出てきづらい名前が福禄寿様と寿老人様ではないでしょうか。どちらにも「寿」という文字が入っており、「長寿」を担っている神様なのですがね。
見た目がご老人なためか、パワフルな毘沙門天様や紅一点である弁財天様に比べるとちょっと……影が薄いかもしれません。
今名前が出ましたが、弁財天様。女神ということもあり、七福神の中では目立つ存在ですよね。
せっかくなのでこの弁財天様について少し話しておこうかなと思います。
弁財天様のご利益など
弁財天様は女性神ということもあり縁結びや恋愛関係を司っている……と、よく知らない人には思われていたりしますが、実際のところは音楽や芸能など芸術関連のご利益が得られる神様ということになっています。
縁については「結ぶ」というよりも、むしろスパスパ「切ってしまう」方です。
ただ、こうしたことから少し誤解も生まれて、「カップルで弁財天様を祀った神社に訪れると、弁財天様が嫉妬してしまい二人を別れさせる」という噂まで出てくるようになってしまいました。
そのため、相手と別れたいと思っている人が、相手には(弁財天様のことは)内緒で神社を二人で訪れて、あえて縁切りに持っていく、などということまでされるようになってしまったのです。
しかし本当は弁財天様が嫉妬などをしてそんなことをしているわけではなく、恋愛にしろ商売にしろ「これはあまり良くない縁だ」と判断したときに縁をそっと切るということをしているそうです。
要は縁を見定めている神様なのですね。
「この縁が良い縁なのか悪い縁なのか……」とちょっと不安な人は、弁財天様の神社を訪れてみるのも良いかもしれませんね。
以上です。
今回は「七福神の日」にちなんで、弁財天様のことについて触れてみました。皆さんもご興味があれば、他の七福神についても調べてみるのも良いと思います。
それにしても幸煎餅さんの「七福神せいべい」、なんか美味しそうですねぇ。
機会があれば食べてみたいと思います。