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マッピングは人それぞれ? 「3DダンジョンRPG」の面白さ

最近ではあまり見なくなったタイプのゲームに「3DダンジョンRPG」というものがあります。昔のドラクエやFFで見るような、上から世界を見下ろしどこに何があるかおおよそを把握しながら進めるようなものでは無く、一人称視点で目の前にあるもの、あとは左右に壁があるか、天井はあるかどうかくらいの情報を頼りに進めていくRPGのことです。

「3Dダンジョン」とは言っていますが、必ずしも地下迷宮(ダンジョン)である必要はなく、普通に街中や町の外を歩くものでもこの視点であれば「3DダンジョンRPG」に分類されたりしますね。

代表的なものは何と言っても「ウィザードリィ」シリーズ、あとは少し新しめ(と言ってもレトロゲームではありますが)のものになると、アトラスが出している「女神転生」シリーズになりますね。


さて、これら「3DダンジョンRPG」をプレイする際に大事になってくるのが、何と言っても“マッピング”です。「自分が今どこにいるか」が分からなくなれば、容易にダンジョン内で遭難してしまうのです。

ある時期から「オートマッピング」という非常に便利な機能を有したゲームも出てくるようになりましたが、昔は基本的に自分でマッピングするというのが当たり前でした。その際、ノートに書き込む人もいれば、方眼紙を用意してそこに細かく書き込む人など、人それぞれのマッピングの形があります。

今回は「ある動画」を見ていて、そのマッピングの多様さが実に面白かったのでちょっと紹介したいと思います。


その動画というのは、ゲーム「ウィザードリィ」をプレイしているvtuberの方のライブ配信から面白部分を切り抜いた、いわゆる「切り抜き動画」というものです。

ある日突然おすすめに上がってきたのですが、サムネイルから面白そうだったので見てみました。

どうやらこの方(ホロライブという団体で有名な方のようです)は、ファミコン版の「ウィザードリィ」をプレイしている様子を配信しているようなのですが、そのマッピングをなんと手近にあったティッシュ箱を解体してその中に書いているようなのです。

結構細かく「扉」であったり「行き止まり」であったりというのを書き込んでいるのですが、1マスごとの部屋はなんと「〇」で記載されています。しかもその「〇」の大きさがマチマチで、大きかったり細かったりしているので部屋の幅感が統一されておらずどこかで不都合が出てきそう……。

もちろんこれは「とりあえず分かればいい」程度の気持ちでやっておられるのだと思いますので、そこまでマップに正確性を求めていないのだと思われます。

しかしながら、その後にリスナーに出してもらった「マッピング例」を見ると……「マッピングするのを一瞬で諦めた者」「まるで攻略本クラス」とも言えるような物などさまざまな物が提示され、それらを見ているだけでもとても面白いものとなっています。

あまり詳しく書くと面白さが半減してしまうと思うので、興味のわいた方はぜひ実際の動画を見てみてください。


「3DダンジョンRPG」のマッピング、それはとても面倒なものではあります。しかしそういった「面倒さ」も込みで楽しむのが「3DダンジョンRPG」の醍醐味かなとも思います。

ゲーム内のダンジョンは同じもののはずなのに、出来上がるマップは人それぞれ。

ゲーム内のストーリーだけではなく、プレイする側にも物語が出来ていくようで、何か面白いですね。

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