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この星にはいわゆる「グレイ」はありません。白か黒かしかなく、ギリシャ神話の「ウラヌス」を守護神に持ち、この神は空の神で、ひらめきやビジョン、先見の明をイメージする神だったように、過去からの解放を求め、現在の構造をも破壊して新たな社会を作るいわゆるニューエイジを作ることを目的にしています。なので、前進あるのみで、じっくり待つことはしません。なので常に突発的ですから、混乱と恐怖を引き起こすことにもなるし、(ギリシャ神話の「パン」という下半身が山羊で上半身が人間である神の名前が「パニック」という言葉の語源にもなっています)いわゆる非常識とも言われることが常識になってしまうということにもなります。新しい環境に身を置いた時、人は不安やパニックを引き起こすのは、過去の不満が一気に噴き出すからでしょう。
未知のものに対しては当然不安もありますが、どこかワクワクするような気持もあります。
その意味で人を目覚めさせる「目覚まし時計」のようなものだと言われています。急に眠りからたたき起こされると人は不機嫌にもなるし攻撃性をも発揮したりします。でも、人は新しいものを発見した時にはパニックになるよりも冷静なものの見方をすることが大切なんだというように教えてくれる惑星でもあります。

天王星のサイクルは大体約84年で、人の一生と似ています。人は一生の中でいくつもの新しい発見をしては前に進んで行きます。なので天王星が示す新しい出来事を台風一過のように受け止めず、一つの出来事が次の出来事を起こす伏線になり得るということを常に考える必要があるでしょう。
水瓶座の主星でもある天王星は「自由」をももたらしますが、自由ということの本当の意味は責任に基づいたものであることを踏まえなければいけません。水瓶座の主星は古典占星学では天王星が発見される18世紀中ごろまでは土星でした。ですから、一見無軌道に見えがちな水瓶座は実は蔭で努力をしています。確固たる信念があるからこそ独自性を打ち出せるのです。なので、自由と無軌道をはき違えるととんでもないことになります。天王星と向き合うには、確固たる太陽の意志が必要なのです。誰かに委ねている限りは向き合えない惑星でもあるのです。待つことはしない星ですが、天王星の示すテーマは1年で答えが出る問題ではなく、一つの星座に約7年いますので7年かけて答えが出るんだと捉えてください。

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