noteの使い方にまだ不慣れですが、徐々に記事を書いていこうと思います。

先日来られた方は本来なら絶対にパワフルなんだろうと思える人だったのですが、なんというのか、糸の切れた凧のような感じで一言でいうと「元気がないな」という感じだったのです。

別段何があったというわけではないですし、プライベートはむしろ平穏なのに、日々仕事に追われていて肉体的にも精神的にも疲弊していることにご自分で麻痺していて気づかないうちに「プチ鬱」のようになっていたと思いました。指摘するとご本人も目からウロコだったようですが、ホロスコープを観ると6ハウスにトランジット土星が居座っていて、月にもうすぐ合になる時期でした。人間関係は決して悪いわけでもないし、それなりのポジションにいるのだけれど「辞めたい」とまで感じて、正直仕事をやめようかどうかということで来られました。

日本人は勤勉でよく働く民族です。だからなのか、「貧乏性」のような人が結構います。何かしていないと自分が無能に思えるのか、いわゆる「止まると死ぬんじゃ~」というような人が意外といます。

ところが、忙しい時というのは、人が使える時間には限りがあるため、何とかしなければならないので結構いろんなことをします。結果、物事がサクサク進む場合があります。この方も何とか忙しいので日々有効に時間を使っているようでした。

でも、疲労はたまる一方なので、休みの日は何もできなくなってしまうとのこと。時間が無限に与えられて「好きに使っていいよ」と言われると今度は何をしてよいのかわからないし、何もしたいことが見つからないとのことでした。

これは私自身にもよくあることで、忙しい時のほうが家事などは結構いやいやでもできるもので、すわ、休みだ、時間があるぞとなると一日ボーっとテレビを見て終わる、という全くにして不毛な時間の使い方をすることがあります。

要するに日々のルーチンに追われていると、そのルーチンがなくなると途端に何をしてよいかわからなくなってしまうのです。

これはもう、精神的にはかなり参っている状態なのです。

仕事をやめる場合、私が勧めるのはその方の健康状態に大きく影響を及ぼす場合か、職場の人間関係が悪い場合、他にやりたいことが明確な場合のいずれかですが、この方の場合、メンタル面がもはや崖っぷちになっていて、そのことにご本人は気づいていないぐらいの状況だったのと、仕事をやめてもパートナーの収入があるし、お子さんがいないので何とか生活面は確保されるので、一旦リセットしてほしいと思いました。

もちろん、時間ができすぎるとこの人の場合きっと何もしないと申し訳ないという気持ちになると思い、何かすることを探そうとするでしょうけど、だったら仕事ではなく趣味とか何か習い事をするなど、「楽しい」「やりたい」と思うことを探す方がいいと提案しました。きっと仕事中心の生活だったので、それがなくなると何をしてよいかわからなくなってしまうと思いますが、そういう日はたぶん一週間も続かないはずです。そのうち何かをするべく、行動をすると思います。ただ、そのために必要なことは「何かをしなければ」というように自分で自分に課題を課さないことです。

時間ができて即座にやりたいことを実行できる人は、大してストレスがないし、メンタル面は元気なのですが、そうでない人の場合は、時間ができるとぽっかり穴があいたようになってしまいます。

「忙しい」という字は文字通り心を亡くすという意味合いで、いつのまにかメンタルを蝕んでいきます。でも、暇になってしまうと今度はどうしていいかわからなくなるというのが、メンタル的に結構ヤバイ場合なのです。

この方の話を聞いていて、私自身もかなりそういう状態だと実感しました。日々仕事に家事に介護に追われるので、時間を有効利用しようとして頑張っているだけで、充実感があるとは言えません。そういう状況下で、まとまった休みができるとさあ、断捨離しようと思うのですが思うだけで体が動かないし、結局はテレビの前にいるだけの一日を過ごしたり一体何をやっているんだという感覚に陥り自己嫌悪だけが残ります。

正直何をしたいかと思っても特別やりたいこともありません。やりたいことをするには全てお金がかかりますので・・・。

それでも、何とか時間を有効に使わないといけません。

やはり物事を「楽しむ」ということが上手な人は、時間の使い方も上手だと思います。

トランジット土星が北半球(1ハウスから6ハウス)にある場合、どうしても内的環境が制限されるせいか、自発的に何かをするという意欲自体が失われるケースが多いように思います。

私自身でいうと、2031年になってようやくトランジット土星が南半球に行くので、一体いくつになるんだという感じですが・・・。晩年はトランジット土星は南半球にある方が絶対にいいと思います。

土星は努力や忍耐を課すので、確かに根性論みたいな感じで自分に喝を入れることは可能ですが、楽しいということからはかなりかけ離れてしまいますから、気をつけないとワーカホリックになってしまう人が結構いると思います。

トランジット土星が皆さんのホロスコープの北半球にないかどうか、チェックしてみてくださいね。

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