映画界にも二刀流はいますよ!!
今回、私が紹介するのはアベラヒデノブさん。
近年は、『映像作家集団 BABEL LABEL』に属していることから映画『新聞記者』などの監督・藤井道人氏の作品に出演したり、スタッフとして携わったりしている。
しかし、彼は大阪芸術大学の卒業生だ。
今や商業映画も制作している『とんかつDJアゲ太郎』の監督・二宮健氏。
そう。彼の卒業制作『SLUM‐POLIS』にも出演していた。
『SLUM‐POLIS』は、学生らしい荒っぽさはあるものの、卒業制作とは思えないスケールの大きな演出で話題となり、国内外から数々の映画賞を受賞している。
また、大学の後輩の監督作にも出演するなど、周囲に愛されているに違いない。
しかし、大阪芸術大学の卒業制作の出演で、世に知られた役者は彼だけじゃない事もご紹介します。
山下敦弘監督の卒業制作『どんてん生活』で主演した山本浩司さん
(同作には、後に是枝裕和監督作『万引き家族』でタッグを組み、日本アカデミー賞 最優秀撮影賞を受賞する近藤龍人氏、脚本家の向井康介氏が名を連ねている。)
今やKDDI au三太郎シリーズでお馴染みの一寸法師役に抜擢され、日本のバイプレイヤーの一人として成長し、大活躍する前野朋哉さん。
彼のデビュー作も実は大阪芸術大学の石井裕也監督が卒業制作として発表した『剥き出しにっぽん』(PFFグランプリ受賞作)の主演を飾っていた。
そして、今回紹介したアベラヒデノブさんは、映像学科卒業とあって、役者業だけでなく裏方でも徐々に実績を積んでいる。
映画界の二刀流だ!!
しかし、映画界の二刀流はそれほど珍しくない。
若手俳優の森岡龍さん、須藤漣さんなど役者も監督もこなす映画界の二刀流は、今や手軽に撮影できる環境もあって、止むことはないだろう。
アベラヒデノブさんもその一人だ。
数々のインディーズ映画作品を発表しているほか、藤井道人監督作『青の帰り道』では共同脚本に名を連ね、今秋、朝日放送テレビ『ムショぼけ』(北村有起哉主演)で脚本・演出をメイン担当する。
オール関西ロケだそうで、まるで凱旋したかのようだ。
ただ、彼は、まだまだ成長途中。
これから彼の生み出すお芝居、作品が世に出るたびに期待と希望を込めて、記させて頂きました。
それでは!!