ワンマン企業はこうして出来る!
僕が法人を設立する話をいろいろな場所でしていたら、出資したいという人が出てきた。
少なくない額を提示されると、まぁ、単純にビビる。
それだけK-modelの事業に可能性を感じてもらっているということなので、出資の話自体は良い話である。
しかし、出資を受けるかどうかは、また別の話。
まずは企業において、お金とトレードオフできるものが何かを把握しておく必要がる。
原則として、お金は他人に働いてもらう券なので、人にお願いできる仕事が多い場合は出資や融資を受けてお金を集めるのは悪い手ではない。
飲食店や製造業であれば、事務所や店舗の調達、内装や設備の準備、従業員やアルバイトの雇用などのお金は必要になる。
ただ、僕がこれからやろうとしているのは、「俺たちが考える最強の運用設計アプリを作る」という、めちゃくちゃニッチな仕事である。
この仕事が出来るのは僕の知っている限り、梅ちゃんぐらいしかいない。
お金で集める専門家もいなければ、いきなりプログラマーを集めて開発しても、アプリは永遠に完成しないのだ。
なので、K-model創業期においてお金の重要性はそれほど高くない。
また、個人事業主から法人成りしたので、2人でやっていくぐらいの売り上げが上げられる仕組みは整っている。
ここで外部から出資を受けて、会社の方向性に口出しされるのはリスクが高いうえにメリットが少ない。
というか、裁量が欲しくて会社員を辞めたのに、法人化して社長になったら裁量が少なくなるのは、おそらく僕の性分から耐えられない。
そんなこんなで、しばらくの間はすべての決定とリスクを僕に集中させた独裁企業にしようと思った。
独裁企業だと言葉が強いので、ワンマン企業と呼んだほうがいいかもしれない。
みんなの意見を取り入れるという民主制は、少人数だと対立を生むことになる。
会社がうまくいっているときは良いが、悪くなったときに責任の擦り付け合いになりかねない。
それに、話し合いを重視する民主制は決定までに時間がかかるから、スタートアップ期のようなスピードが求められる企業にはあまり向かない。
国のような巨大な組織であれば時間がかかる話し合いの中で冷静さを保ち、多様な意見を取り入れ、折衷案を検討するというステップが重要になる。
ただ、K-modelのように「運用設計アプリを作って、それを広める」という明確な目的で動く場合、決定権を集約させておいた方が早く目的にたどり着く可能性が高いと感じた。
いずれ方針の修正は必要かと思うけど、当面の間は株の分配や出資は受けずに、すべてを僕の責任で進めることを決めた。
運用設計に関する研修をやっていますので、ご興味ある方はお気軽にご連絡ください。