昨日18日、政府はホルムズ海峡への自衛隊派遣を検討する、というニュースが入った。米国が主導する有志連合には参加せず独自で、という事らしい。
だが本当に果たしてそうだろうか?確かに表向きは有志連合には参加せず、かもしれない。しかし米国とは別動隊として自衛隊が動く可能性は否めない。
そう考えるのも4年前に日米で取り交わされた新「日米防衛協力のための指針」通称日米ガイドラインの防衛白書のある一文だ。
切れ目のない力強い柔軟かつ、実効的な日米共同の対応、と。この切れ目のない、という部分がポイントで切れ目のない、つまり期限も国境もなく、どこまでも日米は一蓮托生、という読み方ができるからだ。
安倍首相は集団的自衛権に関する答弁で「ホルムズ海峡に自衛隊を派遣する、という考えは毛頭ない」とわざわざホルムズ海峡、という固有名詞を出して発言した。この発言が今回のものを想定したうえでのものかはわからない。しかし、彼の答弁とその日米ガイドラインで謳われている事と整合性が取れないのは事実だ。
以前、新党さきがけの理論派だった田中秀征氏が、軍隊というものが1度一緒になってしまったら2度と離れる事が難しくなり、結果国の独立性を失わせる事になる、と発言した事があった。
そして日米ガイドラインの改定はなんでも日本側からの依頼らしい。
日本人として取り返しのつかない事にならない事だけを祈る。