最後だと思って死に物狂いでやれ
埼玉西武ライオンズの辻監督が今季の12番コンビに金子侑司、源田壮亮両選手を指名した。辻監督には今年契約として最後かもしれない事もあるのでやり残した事がない位の采配をしてもらいたい(本音をいえばあと最低2、3年はやってもらいたいが)。そして金子選手には去年の不甲斐なかった成績と年齢的にも今年1番が駄目だったら諦める位の覚悟で取り組んでもらいたい。
では金子選手が1番に定着するためにはどうすればいいのだろうか?手っ取り早い方法でいえばやはり出塁率をあげる事だろう。2020年の打撃成績の平均スラッシュとして出塁率は0.325、規定打席到達に絞るとパリーグは0.361となっている。それに対して金子選手は0.312とやや平均を下回っている。この原因としてボール球の見極め率がさほど高くない事が上げられる。
かなり乱暴な数字になるが、ボール球だけに絞った打撃成績は73-11(31三振)打率0.150、それに対してストライクゾーンでの打撃成績は228-64(24三振)打率0.280となっている。そしてボール球の見極め率は74.78%という数字だ。これはチームメイトの山川穂高選手の76.83%よりも低い数字だ。せめてこの数字は超えてもらいたい。更に付け加えると昨年規定打席到達選手に限った平均スラッシュラインに最も近かったのがこれまたチームメイトの栗山巧選手だ。パリーグ規定打席到達選手平均スラッシュライン、打率0.271、出塁率0.361、長打率0.428とあるが、栗山選手は打率0.272、出塁率0.362、長打率0.427とほぼピタリのニアピン賞並の成績だ。因みに彼のボール球見極め率は82.11%だ。
金子選手が1番に定着するためには出塁率をあげる事、その為には最低でもボール球見極め率を上げる事、極論ボール球に関しては(自分でボールだと判断したのも含めて)振らない位の発想でいってもいいのではないだろうか?(仮にストライクを取られたとしてもそれは結果論)
今年31歳の中堅からベテランの域に達してくる時期、今年ダメなら一番は剥奪位の気持ちで死に物狂いで取り組まれてもらいたい。
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