以前海上自衛隊の中東海域への派遣についてこういうblogを書いた事がある。
このblog内で書いた懸念が現実になりつつある。というのも同じく10月にペルシャ湾であった国際訓練に参加した海自の艦艇2隻がホルムズ海峡付近を航行中にイランの革命防衛隊とみられる船から短時間、追尾を受けていた事が分かったからだ。
今回は結果として海自の艦艇であることを伝えたら離れていったらしい。しかしこれによって中東から日本は米国と一体化していると受け取られている事がはからずも明らかになってしまった。
そもそも海自の中東派遣のきっかけは今年の6月に日本の海運会社が運航するタンカーなど2隻が攻撃を受けた事だった。しかし先日の閣議決定で周辺事態に余談が許さない、という事でホルムズ海峡は外されていた。にも関わらず今回の事が起きた要因として、10月下旬に海自掃海母艦「ぶんご」と掃海艇「たかしま」がペルシャ湾内のバーレーン周辺海域で米国主催の国際海上訓練に参加した事があげられるだろう。まさに切れ目のない日米の関係という事だ。
「切れ目のない」とは2015年に改定された新「日米防衛戦協力のための指針」通称日米ガイドラインに書かれてる文言である。
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この切れ目のない、という文言の中に=一蓮托生という四字熟語が他の国からは読み取られているのではないだろうか。このガイドラインが活きている限り、これからも特に中東での自衛隊の活動は末期的な危険と隣り合わせになるだろう。