昨日のメットライフドームでおこなわれたオリックスバファローズとの対戦、先発の髙橋光成投手が1安打1四球のナイスピッチングでシャットアウトを果たした。8回までノーヒットを続けていたが、最終回惜しくもヒットを打たれてしまい、記録達成はならなかった。
試合後西口コーチが「達成してほしかったけど打たれた後に完封できたのが大きい」とコメントしていた。そう、これまでの光成投手だったら1つの四球、1つの安打でガタガタ、と崩れてしまうケースが決して少なくなかった。そういう意味で昨日はノーヒットノーラン以上に価値のある完封だったと思う。
1つの四球からで思い出すのが私が中学時代で未だに鮮明に覚えているが、夏の甲子園での葛生高校対山陽高校の試合だ。
9回二死ランナー無しまで4対1とリードしていた葛生高校が1つの四球をきっかけに勝ちを意識しすぎて浮き足だってしまい、逆転をされた試合だ。
高校野球とプロ野球の違いはあるが、ちょっとの綻びが破綻に繋がる事は良くある話だ。
それまでだったらその綻びが破綻に繋がっていた光成が仁王立ちしたのは試合後の辻監督曰く「大人になった」証かもしれない。