改めて分かる課題
先日テレビ東京の『朝の❗さんぽ道』で女優の川島海荷さんが千葉県柏市を訪ねる回で柏市がラグビーが盛んな街だというのを知った。ラグビーの名門校、流通経済大学付属柏高校があるだけでなく、かしわラグビースクールというのがあり、これは千葉ラグビー協会、柏市ラグビー協会、ラグビートップリーグと連携している柏市で唯一のスクールで幼稚園の年少から中学生までおよそ150人ほど在籍し、先のW杯でオールブラッグスが来ていた事も手伝い、更にラグビー入門者が増えているらしい。
まだルールとか難しい事は分からない幼稚園の子達には、あの楕円形のボールの動きなどを楽しんで、ラグビーというものに慣れてもらい、年を重ねる毎に試合の中での競技の楽しさやスポーツマンシップというものを学んでいってるそうだ。これも幼稚園から中学生までを1つのスクールという組織にすることによって、スムーズに移行しやすくなっているのだろう。
翻って野球はどうなのか?今少年野球の競技人口が減っている、と言われている。野球禁止の公園が増えたり、小学校の、中休みなどで、カラーボールにカラーバットで野球をする姿も見かけなくなった。しかしそれだけが競技人口が減ってる要因だろうか?私はその背景に各連盟の大人たちの主導権争いみたいなものがあるのでは、と思っている。
少年野球には軟式野球の学童野球、硬式野球のリトルリーグ、ボーイズリーグなどがある(他数々)。減っていく子供たちの人数、減っていく競技人口、これらをクリアするには少しでも1つの組織連盟にしていくのが常識だろう。しかし、これだけ違う連盟があると人間とは不思議なもので自分達の組織の優位性を他の連盟に知らしめたくなるものなのだ。
そして加えて細かなルールの違いもあったりする。例えば軟式野球ではランナーの離塁は認められているが、リトル、ボーイズは認められていない。そして同じ硬式でもリトルは振り逃げを認めていないが、ボーイズは認めている、等々。
野球少年の裾野を広げる上で組織を一本化していくのは早くやらなければならない。しかしその為には上記の細かなルールの統一など色々あるが、最も改革しなければならないのは自分達の連盟こそが一番、自分達こそ正義、と思い込んでる昭和の遺産の組織のトップたちではないだろうか?
彼らが変わっていかない限り益々野球少年は減っていくし、元、現役のプロ野球選手の教室も単なるレクリエーションで終わってしまう事になる。
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