健全な契約が履行されるには

 先ず初めにこれはあくまでもこういうものがあったらどうなんだろう、という半ば妄想的なものが多分に含まれているので数字的な裏付けなどはとっていないことをご容赦願いたい。
 今年のFA戦線で最も注目を集めてるであろう埼玉西武ライオンズの増田達至投手に対し、球団は4年総額12億円の厚待遇で引き留めする事がわかった。今年無敗で30S以上、とライオンズのブルペンの総大将的存在の彼を引き留めるに球団としても精一杯の誠意を見せる事はとても大切である。と同時にいつも思うことがある。
毎年ストーブリーグになるとこのように引き留めたい側も引き抜きたい側も破格の条件を選手につけてアピール合戦をする。しかしここで生まれる単純な疑問として例えば増田投手がこの条件で残ったとして33歳の来年と契約最終年の36歳でほぼ同じ年棒にして3億円を出していいものなんだろうか?勿論その年齢までその価値に見合った活躍をしてくれるのはファンとしては嬉しいが客観的にみた場合首を捻ってしまうのだ。というのも一般的に前年度との成績の相関係数を数字て表した時に(0~1の範囲で表示し1になれば完全一致)投手の場合三振奪取が0.6、防御率は0.2~0.4となっている。そして全サンプルを出してはいないので一概に断定できないが、当時ライオンズにいた岸投手、金子選手、楽天の則本投手など複数年を結んだ後成績が苦しくなるケースがある。そこで私が提案というかこういう制度があったら面白いかもというのが複数年契約を結んだ時に契約を保険のような掛け捨て的な制度にするという案だ。
例えば増田投手の場合、来年の契約1年目は今年の成績をベースにするのでそこを頂点の10とした場合、再来年の34歳の年は球団のデータ班などが過去の30代半ばのリリーバーの成績の推移などデータ化しそれにあわせて0.8にする、その代わり前年を凌ぐ成績を修めたらオプションをつけるみたいな。まだ根拠としては薄いかもしれないが歪な契約制度が少しでも是正されるようにならないといけないと思う。因みにこの一連のやり取りを「プロ野球FA宣言の闇」の著者中島大輔氏とのやり取りを下記に貼りたいと思う。

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