勝っても雑なプレーの連続ではいただけない

 本日新しく生まれ変わったメットライフドームで初の対外試合広島東洋カープとのオープン戦、結果は木村選手の併殺打の間による1点を松本航、佐野、平良、ギャレットの4投手で守りきり辛勝という形で終えた。
先ず先発した松本投手は今日はカウントを取る変化球、打者を打ち取る変化球が比較的よく決まり特に縦スラ、カットボールがよく決まった。3ボールまで持ち込まれたのは4打席あったが、そこから四球を出したのは2回とそれまでは3ボールになると殆ど根負けして歩かせるのが常だったが多少の進歩は見られた。ストレート以外でもカウントを取れるということは3ボールになっても慌てる必要がない、という証明にもなった。そしてギャレット投手がまた一軍のマウンドで投げる姿を見られたのはファンも安心した事だろう。ただ投手起用に関して、7回途中でマウンドに上がった佐野投手について、右打者のメヒア選手に左の佐野投手を持ってきたのは、それまで頑なに左打者に左の小川投手、とパターン化した起用からは少し変わってきたが、それでも佐野投手をたった1/3だけでマウンドからおろすのは勿体ない使い方だと言わざるを得ない。
 攻撃に関しては先週末のあわや継投ノーヒットノーランリレーをやられかけたオリックスバファローズ戦がそのまま続いているかのような湿っぽさだった。
相手の森下投手は打者22人に対して、
B2-0Sになったのが4打席、3ボールまでになったのも4打席とコントロールに苦しんでいる気配があった。にも関わらず上げた得点は2回無死満塁時の併殺打の間による1点のみというのはいただけない。更には5回にも一死満塁という好機を自らの手で
潰してしまった。確かに森下投手は昨年のセ・リーグ新人王でもあり、制球力に定評があるがそれでも今日みたいに調子が良くない事も年に数回はある。セ・リーグだからそうあたらない、という事ではなく相手の名刺の肩書きだけで山賊打線と子猫打線が使い分けられてしまっているようではいただけない。
最後に最終回、一死二塁一塁で大盛選手をライトフライに打ち取った後、一塁に帰塁するメヒア選手を刺そうとあくそうきゅうをした若林選手、どう見ても一塁に投げても間に合いそうにない状況、それも1点リードの最終回にわざわざ投げる必要があったのか、幸い最後の打者を三振で斬ったからよかったが、このような雑なプレーをオープン戦の時に出していたらシーズン前だからOKではなく、シーズンの大事な時に出てしまうので注意されたい。

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