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Martin O-18K 1926 ~プリウォーマーチン購入雑感02:きっかけ~

このギターを買うことになったきっかけとしては本当に“ふと思いついて”、少し前にツイッターで『戦前(プリウォー)のギターが欲しい』と呟いたことにはじまります。
『言霊』とはえらいもんで、言ってしまうと“そうしなきゃ”とプリウォーギターを調べ始めたりします。

ところが…実際に調べたり試奏していくなり、これは難しいかなぁ…と壁にぶつかっていました。

デジマートなどを検索してみると分かりますが、20万前後の“まぁ現実的”な価格で手が届くプリウォーの楽器というのは大体以下の4種になります。

①カラマズーなどのギブソン傘下or無名ブランドのギブソン系スモールサイズ


②アーチトップのいわゆる“ピックギター”


③ドブロに代表されるリゾネイターギター


④1800年代などの古すぎてまだ現代ギターの形に至っていない“古楽器”と呼ばれるようなもの

それぞれに魅力はあるのですが、ぶっちゃけて言えば…①~④すべて…マッチする音楽がメチャクチャ限定されます。
古いブルースやスライド主体の音楽などならいいのかもしれませんが、現在の視点で一般的に“弾きやすく音の良いアコギ”と思える楽器ではないと思います。

ギリいけるかな?というのが①のカラマズーなどギブソン系の楽器ですが、昨今の値上がりもあり安い価格帯だと状態がキビしいものが多く、コレクターアイテムとしてはカッコいいのですが”弾くもの”としてはシンドいものが多いです。

②のアーチトップは見た目のカッコ良さに対し、サウンドは…となることが多い気がしますね…汗。
値段が上がっていかないのには理由があるんだな、と痛感しました。

「アコギのサウンドはトップが決める」と言われるように、あのトップ板の造りではサウンドに限界があるのだと思います(特にマーチンのアーチトップに関してはマーチン社自身が欠陥を認めてたりします)。
昨今ではこの手のギターのサイドバックを活かし、トップを作り直したリメイクギターなども作成されてたりしますしね…。

③④は…ビジュアルは最高なのですが、使用頻度と置く場所の問題が大きいですw

あとは探してみて再認識したのですが、僕のそもそもの嗜好が“良く鳴る王道でベタにいい楽器”なため、元々ギブソン系は敬遠しがちですし、いわゆるビザールギター的なものへ惹かれることもほとんどないという…苦笑

なので「弾くギター」とした場合にその額を出すならば近年物の中古の方が良いものが沢山ある、という印象でした。

というわけでプリウォー入手は頓挫した…といいつつ…ですね…【続】


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Martin O-18K 1926 ~夢のプリウォーマーチンを購入~
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Martin O-18K 1926 ~プリウォーマーチン購入雑感03:本当に欲しいものは?~
Martin O-18K 1926 ~プリウォーマーチン購入雑感04:手が届く(かも知れない)プリウォー~
Martin O-18K 1926 ~プリウォーマーチン購入雑感05:O-18K 徹底分析①~
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