人生で一番盛り上がったライブ
約30年前のオハナシ。
人生で一番盛り上がったライブは高3の学園祭でやったブルーハーツとハイロウズ。
ボーカルは学校イチのヤンキー。
学祭直前にギターを弾けるのを知っていた僕に「歌うからメンバー集めろ」と“やさーしく”依頼され、根っからのパシり体質のミーがメンバー集めに奔走。
ちなみにライブ出演は結構競争率が高くて、テープ審査とかもあるんだけど何故か無条件シードで枠ゲットw
でもその時点であらかたバンドが出揃っていたので空いている楽器が出来るヤツがいない…汗
必死に探した結果…
・ドラム:進学クラスにいて後に東大行く学校イチの秀才(ピンクフロイドとか聴いてる超気難しいヤツ)
・キーボード:小室哲哉信者のオタク(当時からPCで打ち込みとかしてたけどプレイはそんなに上手くない)
・ベース:ボーカル後輩の初心者
というそのままドラマ化できるんじゃないか?という謎メンツ。
ドラムは人間にクセがありまくるも、ブルハなら演奏は問題ない。
キーボードにもハイロウズ曲でジョンロード的な見せ場を作れる
問題は…ベース…汗
ボーカルがヤンキーネットワークで“どこかから調達してきた”ベースを渡し、とりあえず極力開放弦多めにして全部ルートの8分音符に書き換えたタブ譜を作り、完全に“形”で教える。
しかもその彼が…カラオケでもたまにいる「音程・リズムが合っている/ズレている」ということ自体が分からないタイプ…涙
初回スタジオで…“何か音が合わない”(本人は分かっていない)
何故か探ると…いつの間にかベースの1→4弦の上下を逆に覚えて押さえてやがる
つまり「3弦開放A」を「2弦開放D」(わーいブルハが難解な分数コードにw)
2回目のスタジオ…東大生ドラマーが来ない
オマエはYOSHIKIか!!大泣
キレるヤンキー…、八つ当たられる俺…汗
自分も死ぬほどキレているけど、バックレられるとドラマーがいなくなるので何とか穏便にことを進めるミー、なんだこの中間管理職(当時から社会での立ち位置は決まってるなぁ…汗)
てなわけで学園祭直前なのに形にもなっておらず…しかも地元には1個所しかスタジオが無く、この時期は周辺の全ての高校で学祭バンドが動いているので、空きが全くない…
スタジオの店長に頼み込み朝7時に空けてもらい登校前にスタジオに入るなどをし、たしか6曲通せたのは学園祭2日前…
さて当日
「演奏した一番広い会場」も「一番集客した会場」も「高校の体育館」というのは“売れないバンドマンの悲しいあるある”だと思いますが(本気で泣くぞww)
自分らの前のバンド、学校イチのテクニシャン集団がボンジョビとかMr.Bigをやってます…
いやーウケてない
そして一昨日初めて通せた我々…ステージに出ると…
ん…んん…人が…
“異常にいる”
それも…普段すれ違ったら目を逸らし、サイフを隠して早歩きになる方々がたーくさん
恐るべしヤンキーネットワーク…自校のみならず近隣他校からもその筋の方が結集しております。
体育館の前半分がぎっしり…つまりバスケコート1面分がモッシュ状態で埋まっている…
そして怒号に近い歓声…マジで気分はウッドストックwww
1曲目…ボーカルと僕がアイコンタクトをし…
“どーぶーねーーーーーずみーーーー、みたいにーーーーーー”
マジで…
本物のブルーハーツより歓声があったんじゃないか?っていうwww
間違いなく人生最高の歓声を浴びた瞬間ですwww
自画自賛するとこれは僕の選曲の勝利。
演奏力に“全く”自信が無いので、一番メジャーな曲でとにかく掴んでしまおうと、「リンダリンダは絶対最後だろ」と主張するヤンキーボーカルに恐る恐るw逆らって押したのがこのポイント。
これは当たった。
これから先は何やってもウケる、盛り上がる…
歌の練習はしないくせに“ジャンプの練習はしてた”ボーカルのステージアクションがハマるハマる。
ステージにジャックダニエルの瓶が投げ込まれ、それをボーカルがラッパ飲みしていたのは幻に違いない(場所は高校の体育館)
そして時は高校3年生…色々な思い出に浸る時期…特にヤンキーはそういうのメッチャ浸りたがり
ラス前に入れた『青空』で…泣く・泣く・泣く
俯瞰で見ると”なんだこの空間”…これぞ青春www
その後のラスト『トレイン トレイン』の大合唱といったらあーた。
と、いうわけで古き良きコピーバンドの思い出でした。