クマピョン、海に出る
クマくんとピョンちゃんは、久しぶりに海にでかけました。クマくんは、船長さんがにあうね。ピョンちゃんは、一等航海士です。クマピョン日記の始まり始まり…。
ピョンちゃん「私らウサギにとって、海は、ちょっとこわいとこ。『いなばのしろうさぎ』なんてお話しもあるから」
クマくん「あはは、そうだった。ピョンちゃんのトラクマになってるのかな」
ピョンちゃん「それをいうなら、トラウマ。ウサギといっても、いろいろだもん。ピョンの場合は、こわいものなし」
クマくん「クマだから、ウサギだからと決めつけないでほしい。それ、賛成。考えるときは、まとめて何かにおしこめて考えるけど。ほんとは、それぞれ違うんだものね」
ピョンちゃん「おしこめないで、ふわっと、考えると、ゆっくりものごとが考えられる」
クマくん「いったん受けいれておく。すきとかきらいとかでなく、そういうものがいることを、ただ、みとめる。そうやって、つながりすぎないほうが、かえって、つながれる」
ピョンちゃん「雲がとぎれて、晴れてきたよ。きょうの航海は、気持ちがよさそう」