氷点の低い人って、どんな人?
「あの人は、沸点が低い」という場合はすぐに頭に血が上る人を言いますね。つまり、怒りっぽい。では、氷点が低いとなるとどんな人かしら。よく会議であるじゃないですか。長く続いて雰囲気が沈滞して出席者の表情も固まっていく。でも、氷点の低い人はいつまでも生き生きとしていて前向きに発言します。つまり、凍ってしまわずに流動的であり続けます。何か、まだアイデアが出るだろうと、へこたれずに心が動いているのです。こういう人が会議のメンバーにいるとやがて「あっ、そうか」とどこかから声がかかります。新しい考えが出てくるのです。水は普通、摂氏零度で氷になりますが食塩水ならもう少し温度が低くなっても凍らない。同じように氷点の低い人は他の出席者とは異なり、組織に同化しすぎない。例えるならば、氷点の低い人は純粋な水になりきらない「不純物」を抱えています。組織の論理や雰囲気に浸かりきっていないのです。同調しすぎないからこそ他の人にように固まって氷になってしまうことがありません。メンバーには、氷点の低い人もいた方がいいと思います。