
台北ストーリー2023
まずは先日の台湾渡航の話から。
実に4年ぶりの台湾は、変わらず愛しき台湾でした。
2018年、2度目の台湾

2018年、台湾ロケで映画を撮影しました。
懐かしや、台湾。
台湾に初めて訪れた際にこの体で感じた感覚と、色や匂い、欲張って閉じ込めてみたいという欲求からこの物語を書きました。
結果、この作品は海外でも評価を得て、多くの皆様にみていただけた作品となり、映像制作という幼い頃の「夢」が形になったのです。
みなさんは台湾と聞いて、何を思い浮かべるでしょう?


グルメでしょうか?


風景でしょうか?
はい、それ以外、もございます。
それは、「人」です。
僕はこの「味(匂い)」「風景」「人」に心が動きました。
そのためか、「美しい人」というこの作品には、その三つの要素を盛り込んで制作しました。
そのために不可欠だった、現地のキャストも縁をたどり、ロケーションの協力先も見つけ作りあがった作品です。
なぜ台湾なのか?
どうして、台湾を題材に、ロケーションの場にしたのか?は上記の通りなのですが、日本の空気感をどこか漂わせながら、中国の文化を手の届く場所にとどめてくれている。
あの島は本州から、沖縄の島々を経て、その延長線上に現れるのです。
陸続きの国境のない日本に住んでいると忘れがちなのですが、国境を越えるその前後の境にはミックスされた文化のエリアが存在していて、懐かしくも、エキゾチックなファンタジー世界をそこにとどめてくれているわけです。
そのことに気付ける愛らしい場所。
それが台湾でした。

そんな台湾で3年ぶりに海外からの渡航をオープンとしたプライドパレードが開催されるということで、実に3年ぶりの台湾。
そこには明らかに成長していく街の姿と、変わらない、人の営みがありました。
改めて
3年ぶりの海外がここ、台湾だったわけですが、丸い地球に生まれ、人との繋がりの中で生きているということを、"改めて"感じることができた時間でした。
というわけで、日本だけでなく、これからもたくさんの国の人たちと心の交流を創作活動という媒体を借りて突き進めたい!と感じたわけです。

今回訪れた場所の一つがこちら、この建物はかつて警察署の中正2分局の所在地だったらしいです。かつての「権力の象徴」は今、ミニシアターのパフォーマンス空間として生まれ変わっていました。館内には事務所や受付、パンフレット置き場、実験劇場、拘留室、会議室、芸術文化空間、視聴室、リハーサル室などがあります。ここでは不定期にさまざまな演劇活動が催されており、台湾におけるミニシアター発展史の中で重要な地位を占めてい流ということでして、受付の若者と、芝居について話すと、距離が縮まる感覚と、この場所で、何かできそうだという素敵な場所と巡り合った時に感じるあのワクワクが!
台湾公演も夢ではない!
と締め括って、今回は終わりましょう。