クラッシックと物語
ここ数年のお話
クラッシックの演奏に絵本や、ナレーションなど、物語性を付与することで、新たな可能性を模索している企画に「台本」「演出」で関わらせていただくことが増えてきている
手練れの演奏家の皆さんと役者が掛け算となり、表現の幅とお客様へ届く「想い」が倍増する。
音に込められた想いや、演奏家そのものの呼吸、表情、人となりが、舞台の上からお客様の方へ流れていく。
この体験は本当に貴重なものである。
この企画を口にして、ボクを巻き込んでくださったのは演奏家・音楽家である「うえだよう」さん。
彼の音楽への愛は、ボクの表現空間への愛と上手く混ざり合って、とても素敵な時間を作り出しているような気がするのは、自負だろうか?
今回ご一緒したのはサン=サーンス作曲「動物の謝肉祭」という組曲。
ここに、脚本と、二人の役者を混ぜ合わせることで、5つ音楽器はストーリーを奏で始める。
そう、元々、音にはストーリーがあるはずなのだが、それを読み取れるのは一部の崇高な音楽愛好家のみの特権で、なかなか一般の観客に享受されることはない。
でもそこに、言葉と空間演出という要素を組み合わせるだけで、万人に伝わる優しい音が響き出すのである。
そういうことを経験し続けているここ数年。
ボクは幸せ者です。
今後もこの取り組みは続くだろうし、ぜひ、いろんな空間で、さまざまな人の身に目に心に届けていける機会が増えることを熱望します。