写真を撮らなかったPodcast Weekend

12/16(土)下北沢BONUS TRACKで開催されたPodcast Weekendに参加した。

僕自身もポッドキャスターとして配信をしているが、どちらかというとリスナーとしての性格を強く持っているタイプの人間で、今回は、ポッドキャスターというよりも1人のリスナーとして、いろんな番組のブースを回ったり新しい番組に出会えることをとても楽しみにしていた。
僕が、ポッドキャストが好きなのは「作業のお供に聴いて楽しんでいる」というのもあるが、「声色や言葉遣いからその人の様子や雰囲気、感情や心の機微を読み取れるその奥深さ」にあると思っている。聴いてる時はそんなこと考えずに純粋に楽しんでいるが、何が楽しいかと言えば、そこなわけで「それをリアルに感じることができるとかめっちゃ楽しみやん!」という気持ちだった。

開催数日前に「Podcast Weekend × note お題企画「WEEKEND, REPORT」コンテスト」のことを知り「おもろレポ書くためにネタ集めとかないといけないねぇ」と考えていた。noteの記事って写真もリンクも貼れるし色々表現方法あるなぁ…なんてことを考えながら下北沢の地に降り立ち、イベントを堪能した。

で、帰宅して、いざ、文章を書こうと思って、スマホの写真フォルダを遡っても全然写真がない。びっくりするくらい当日の写真を撮ってない。
え?いつもは撮るだろう?旅行先では記録用に。なんならオレは写真好きだろう?なんだったら、その後行った別の遠征先では、写真だけでなく、動画で記録を残したりしている。



なぜ写真を撮ってないのかー



写真は撮ってないが、当日会場の様子は鮮明に思い出せる。
会場となっているBONUS TRACKは住宅地と連続したような場所で、日常の暮らしの中に溶け込むような立地・空間だが、そこでPodcast Weekendを開催することそのものが、音声コンテンツとして、そっと日常生活に寄り添うようなPodcast文化を具現化した姿だと思っている。(昨年も参加してそう感じた)

だが、今回は、日常とは言い難い、かなり異様な盛り上がりだったように思う。
まず、下北沢の駅から歩いて向かうと、遠くの方に会場が見えるのだが、モゾモゾと人の影が蠢いているのが見えた。「めっちゃ人いる・・・」
会場少し手前にある公園部分では、子どもたちが楽しそうに遊んでいて、天気のいい休日の、それこそ日常的な風景という感じなのだが、BONUS TRACKまで来るとブースとブースの間の動線は人で溢れていて、簡単に通れるような状態ではなく、これはすごいことになってるなと思った。去年感じたPodcast Weekendが「Podcast文化を具現化した姿」なのであれば、今、目の前にある光景は、文化そのものの盛り上がりの表れなのかもしれない。


で、会場入り口で、スタッフの方に、パンフをもらい少し説明を受けていると、いきなり、「もしかして鍋モツのセキヤさんですか?」と声をかけられた。

え?声バレした?まじ?

「最近聞き始めたんですけどー」
「あ、ありがとうございます」
「セキヤさんそろそろ来るって聞いてたので、そうかなと思って!」
「あの、リスナーネームとかありますか?」
「サイレントリスナーなんですよ、でも、また聞きますね!」
「あ、ありがとうございます。。。」

そこからもポッドキャスターやリスナーの方々にひっきりなしに声をかけられるような状態だった。

「お久しぶりですね!」「初めまして!」「めっちゃ聞いてます!」「お便り読んでもらってありがとうございました!」「広島から来ました!」「会いたかったんですよ」「Twitterで感想書いてます!」「〇〇さんも来てましたよ!」「あの回が大好きでー」「ステッカーもらって!」「またお便りします!」「さっき〇〇さんと話せたんです!」「全部聞いてます!」「よかったら聞いてください!」「Youtubeも全部見ました!」「応援してます!」「実は鍋モツを参考にしていてー」

言葉で想いを伝えてくれる人たちだけでなく、「セキヤさん、これよかったら・・・」といってクリスマスプレゼントをくれるリスナーまでいた。しかも配信で話したアレルギーにも気遣ってくれたお菓子だった。(優しすぎるだろ)相方のずーみんに会ったリスナーさんは感動して泣いていたらしく「セキヤさんにも会いたかったです」と言ってくれていたそうだ。直筆のお手紙までいただいた。

これらは僕が直接聴いた言葉だが、熱気に包まれた会場中が、こういったポジティブな「声」で溢れていたように思う。
ポッドキャスター同士、リスナー同士、リスナーとポッドキャスター達の出会いの感動を分かち合う、嬉しそうで幸福感のある明るくテンションの高い声が会場中を包んでいた。もしかしたらポッドキャストを聴いたことがない人もその雰囲気に巻き込まれて、その声の中に混ざっていったかもしれない。

今回のPodcast Weekendのコンセプトが
「声を祝福(ハグ)する」だったが
「声で祝福(ハグ)する」ような状態だったように思う。




なぜ写真撮ってないのかー

僕のPodcast Weekendに写真的な記録は必要無かったのだ。
その思い出は耳が鮮明に覚えてくれている。



!あとがき!
話しかけられ過ぎて全然ブースが回れず、当初の目標は達成できずだったので、次回は声変えて(=変装して)参加する所存。

同じ鍋のモツを食う/セキヤ


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