ヒロくん さんお便り全文（鍋モツ☆2「聖地巡礼ってこんな感じなんだな」 ）
以下、鍋モツ☆2「聖地巡礼ってこんな感じなんだな」に届いたヒロくんさんからのお便りを全文掲載させていただきます！#92、#95を聴かないとわからないところがあるかと思いますので、お時間あれば、以下を聴いた上で読んでみてください！
https://open.spotify.com/episode/1Skn2YdBLsK3RVEmska7lk?si=ed8eaa82bee04852
https://open.spotify.com/episode/6MF72vnxmpDkripBVThavB?si=2af96cfb1d26464d
▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼以下ヒロくんさんのお便り
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すいません💦
謎解きみたいに考えてたらお便りがとても長くなってしまいました。。🥺
番組内で読んでいただかなくても、サマライズして頂いても、なんでも大丈夫です！
僕は最近では鍋モツさんにハマりまくり、過去回を片っ端から聞きまくっています！笑
★★★
鍋モツさんこんにちは！
#95、自分のお便りが読まれた嬉しさもあり、20回はリピートして聞いています。
お便りフォームの件も、ご対応頂きありがとうございました！
僕は普段ポッドキャスト番組にお便りを送ったりすることがほぼないので、自分のお便りが読まれてとてもドキドキしました。
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ところで、#95を20回聞いていて思ったのですが、カナコさんのお便りの、追記のくだり、
セキヤさんが首をひねって感じた違和感こそ、まさにカナコさんが狙った議論のポイントなのではないか、と思いました。
カナコさんは、【複数人との同時並行恋愛を秘密裏に行うことが、アセクシャルの対の概念となりえるか？今後そんなことがありえるのか？】という表現をしているので、
現時点では対の概念となっていないことをまず前提としていると思います。
セキヤさんの言った通り、現時点ではそれぞれのとらえ方、世論的な評価のされ方、つまり人間関係における属性が全く異なっているため、
単なる数字の違いとして比較することはできない、というところをカナコさんもスタート地点として設定していると思います。
その上でカナコさんは、【悪を悪でなくさせるための鍵はどこにあるのか？】と言っているので、
これらを比較する方法、つまり、比較できないものを比較するためには、どのパラメーターをどのように変更すれば、同じ土俵に立たせることができるか考えよう、
というのがカナコさんの提示した遊びの大枠なのかなと推測されます。
具体的には、【秘密裏のアセクシャル】は不誠実とみなされないのに、【秘密裏の同時並行恋愛】は不誠実とみなされるという状況を議論のために設定していて、
その違いの原因を明らかにし、それが、何かしらの状況設定を変えることで解決されれば、対の概念として認められうるのではないか、
というのがカナコさんが想い描いていたストーリーなのかなと思いました。
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以上のような遊びのルールを確認した上で、カナコさんは、【秘密裏のアセクシャル】と【秘密裏の同時並行恋愛】との相違点は、
突き詰めれば、同時に性的欲求を抱くパートナーの数が0かnか、その数が違うだけで、
それ以外の相違点は全て、そこから二次的に派生したものであるという構造までを仮説として提示してくれています。
この仮説は言ってみれば言葉の定義そのままなので、それはそうだろうと思いますが。。
そして、セキヤさんが、首をかしげながら、アセクシャルの場合はカミングアウトになるけど、複数人との同時並行恋愛の場合は嘘をついている、隠していることになる、
と言っていたのがまさに、この2つを比較可能にするための議論のルートを指し示すものになっていそうです。
カナコさんの1通目のお便りのお言葉を借りれば、
【アセクシャルは個人のセクシャリティとして認めるし尊重するが、複数人との同時並行恋愛を秘密裏に行うことは個人のセクシャリティとして認めないし、それはポリアモリーにならない限り他人に対して嘘をついていて人を傷つける不誠実な行為だ】という考えを持っている人が、
現実世界では【マジョリティ】である、との想定が、1通目のお便りにて提示されています。
そして、この【マジョリティ】の意見こそが、0かnかの違いがもたらす影響の本質であり、
セキヤさんも、この【マジョリティ】の意見、つまり現代的倫理観の観点から差分を見つけたのように、
現時点で0とnを比較できないのは、【マジョリティ】の意見が、0とnの間に、数字以外の相違点を認識しているから、と考えることができそうです。
なので、この設定、つまり【マジョリティ】の意見が何であるのか、をパラメーターとして変更することで、
仮想の世論を舞台とした議論上では、0かnかの違いをなくすことができるのではないでしょうか。
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そして、そのパラメーターの設定をどのように変更すべきかという問題を解決する鍵こそが、まさに、
ずーみんさんの言った、【自己肯定感バリ高人間になること】、もしくは【自らも悪の道に染まること】なんだと思います。
つまり、【自己肯定感がバリ高い人】や【秘密裏の同時並行恋愛を行っている人】が、世の中の【マジョリティ】になれば、
nは、一部の【マイノリティ】の意見を除けば、不誠実だとか嘘つきだとか言われることはなくなりますし、
パートナーがこっそり他のパートナーと遊んでいても、自分もそうであるし傷つくことはなくなります。
このような状況であれば、【秘密裏の同時並行恋愛】と【秘密裏のアセクシャル】は、
性的欲求を抱くパートナーの【数】が違うだけで、
パートナーの数が1であるモノアモリーを軸として、0とnが、単に数字が違うだけの対の概念として認識されるようになるのではないでしょうか。
そして、更に考えを進めれば、【秘密裏の同時並行恋愛を行っている人】が【マジョリティ】であるという状況では、これまでとは逆に、【秘密裏のアセクシャル】が批判される側になるのかもしれません。
性的欲求を持たない相手と、それを隠しながらパートナー関係を結ぶのは、その相手に対して嘘をついていて不誠実だ、相手を傷つける行為だと【マジョリティ】は叫ぶようになるのかもしれません。
そう考えると、0とnが、対の概念として認められるには、【自己肯定感バリ高人間】が【マジョリティ】になること、
言い換えれば、世の中の大多数が、カナコさんのお便りの中で突然喋り出した【女】みたいになること、
これこそ、【悪を悪でなくさせるための鍵】なのではないでしょうか。
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このように考えれば、カナコさんがこれまでのお便りの中で張りまくってきたであろう伏線も、一気に4つ回収されるようです。
1つ目は、一連の議論は、思考的な（嗜好的な？）娯楽であるというメッセージ。つまり、この議論はあくまでも想像上の遊びだということ。
2つ目は、【マジョリティ】を自分に都合よく活用するというメッセージ。つまり、【マジョリティ】の意見を、ここではおもちゃとして色々と変更してみて、それに伴う状況の変化を楽しもうということ。
3つ目は、広い意味での倫理観や道徳観は、絶対的に正しいものなどはなく、環境などによって変わるものであるというメッセージ。つまり、ここでは【マジョリティ】の意見が変わることにより、善と悪は入れ替わりえるということ。
4つ目は、それまでのお便りの雰囲気をぶった切って突然喋り出した【女】の存在。
これは、既存の雰囲気、つまり現在の【マジョリティ】をつきやぶって、最後にはこの【女】が【マジョリティ】になり世界が変わるということ。
ここに既に答えがほのめかされていたようです。
このように、あの【女】を【マジョリティ】にしてみることで、これまでの全ての話が1つの新世界に結び付けられ、
従来の【悪】が世論を支配する、新たなファンタジー世界ができあがることになります。
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カナコさん、どうでしょうか、これで合っていますか？
カナコさんが想定していたゴールはここですか？
ここからまだ先に進んだ所にゴールがあったり、違うルートから行った他のゴールがあったりしますか？
なんにせよ、鍋モツさんの#95は、カナコさんからのロジカルファンタジーなクエスチョンに、示唆的にではあるかもしれませんが、お二人は力を合わせてしっかり答えを出せていたのではないでしょうか。
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ところで、話は変わりますが、カナコさんからの追記のお便りですが、
最後の、時計と旅のくだり、ものすごく違和感を感じました。
それまでひたすら整然とした丁寧な文章で、ご自身の意見として0にもnにも肩入れしないように書いていたのに、突然、調子が変わって、nの救済に希望をいだいているようなニュアンスになり、びっくりしました。
カナコさんは1通目からかたくなにご自身の価値観は開示せず、
鍋モツさんに対しても、個人の価値観や現代の倫理観で0とnの是非を判断することはしないよう釘を刺していたのに、
最後の最後に、カナコさん本人がnに肩入れしてきたような印象を受けました。
なぜでしょうか。
もしかしたら、カナコさんが指定した、個人の価値観による是非を議論に持ち込まないという条件設定を、
セキヤさんかずーみんさんが外れて、現実的な倫理観を持ち込んでnに疑問を呈することを見越して、議論のバランスを保つようあらかじめ調整を図ったのか、
それとも。。。
しかしそれも、カナコさんが旅に出られてしまった以上、もうその答えはわからないのかもしれません。。
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なんにせよ、鍋モツさんの#92と#95、とても楽しく、刺激的でした。
僕は普段ゲイ系のポッドキャストしか聞かないのですが、ゲイ系以外にも色んな面白い番組があると知ることができて、とても嬉しいです。
また、こういう遊びが自由にできるのも、素人ポッドキャストのいいところですね☺
セキヤさん、ずーみんさん、ありがとうございました！
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