「あおがき道の駅の夕べ」考-2013.7-
あの時の経験や考えは今も変わってないなと思い、過去記事転載シリーズ始めてみます。
「過去記事転載シリーズ」は過去に活動や考えを発信していた記事や写真をnoteに「自分で転載」するものです。学生時代の文章も多く、なんだかよくわからないこと書いてるのもありますが、そこは原文そのままで。
その時の熱量や臨場感も伝われば嬉しいです。
これは2013年の7月に行われた「あおがき道の駅の夕べ」というお祭りの全体の配置計画に関わらせてもらった時の話。そもそもお祭りの配置計画なんて大層なことをやらせてもらうことになったのは「予算がないから、何か学生さんでできませんかね?」みたいな話からだったみたい。予算は全然ないから凝ったことはできないし困った困った。
ただこのお祭り、毎年子供たちがつくった灯ろうが200コもあるらしく、しかもこれの配置がとんでもないことになってるらしい。(地域の人これ見てたら怒られるかな)隣との灯ろうの間に隙間がないらしい・・・。でも200コの灯ろうは確保されてるわけだし、それを活かしたお祭りにしようということになった。会場の道の駅で暗くなってからいろいろ検討して、既存の広場に合わせて、円形に灯ろうを並べて「灯りをみんな囲む」という配置計画を行った。会場までのアプローチにも灯ろうを設置することに。これは地域のこどもたちと一緒に確か400コくらい作ったかな?
本番。不安しかなかったけれど配置はとても好評。やっぱりあかりを囲むというのは安心感がある。古代から人間の感覚にしみ込んでいるのだろう。子供たちの目線に灯ろうを置いたのも良かったみたい。親がしゃがんで子供たちと灯ろうを一緒に撮っているのを見た時は本当に泣きそうだった。風景をつくれたのだとおもう。
このお祭り本当はこの年でおしまいの予定だったそうですが、「来年も企画してぜひやってほしい」ということで継続されることになったようです。そんなテレビドラマみたいなことがあるですね。このお祭り継続の知らせをくれたOBの先輩は、半ば興奮気味に電話越しに言った
「デザインが人を動かしたんや、ほんまによかった」
(追記:2020.7.1)
下のイラストは空間イメージを伝えるために描きつつ、地域に配布するチラシにも配布されたのですが、開催したお祭りの方が人が多く良い空間になりました。