中華イヤホン BLON mini イヤホンレビュー #PR

2021年5月12日 16:31

BLON BLON miniレビュー

今回はeasy earphoneさんからレビュー提供企画を頂きました。
レビュー提供といえども、製品の評価に忖度はありません。
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BLON BL-miniはニュートラルなサウンドバランスで低価格帯で定評のあるBLONの新しいイヤホンです。価格は30ドル付近、日本では3300円付近です。
この価格帯だと水月雨(moondrop)のSpaceshipなどが比較対象になるかもしれません。
Spaceshipと比べると音質的には別物ですが、耳かけタイプ（Shureかけタイプ）であること、リケーブル可能（2pin もしくは TFZタイプが適合すると思われる）なところが優れています。特に断線などいずれ必ず発生する現象なので、リケーブル出来るのは嬉しいです。

BLON miniは非常に独特の形状が目を引きますが、美しいですし、装着感は良いです。
色も二種類ありもっと明るい金属色のバリエーションもあるみたいです。

音質

音質的にはバランスがいいです。中音域主体ながら、高音域まできちんと伸びており低音域は太く、中高音域はわりと艶やかに感じ、表現できる音域の不足は感じません。

特徴的なのは、アタックの音の位置が少し横に広く、スネアなどやや後ろの方から聞こえてくる感じがありました。
これは本体自体が音導管みたいな形状から来ているものと思われます。

音の位置などが感覚に捉えられるので定位や左右の位相差の精度も優れている部類と思います。

低音は強くでていて、弾力性がある音で、少しだけぼわっと膨らみますが、BL-03ほどボワボワではなく、適度にタイトで芯がある感じです。
亜鉛合金ハウジング由来の筐体の響きで中々美音な感じで響くところもあります。

ボーカル曲の中の（ポップスの）ドラムに実在感が感じられるようなリアルっぽさがありました。
女性ボーカルは透き通って美しく聞こえました。

まふまふのボーカルも聴いてみました。
まふまふさん（男性の声だけどハイな音）は気持ち良い。
まふまふさんの声は音量あげたら、サシスセソが刺さりました。ここはリケーブルすると良くなるかもしれません。
さらに低い男性ボーカルでは不満や気になるところはありません。心地よいです。

スマートフォンでの使用ですが、Redmi note 9sで十分音量は取れる。8割位の音量で十分です。

ボーカルはやや近めです。
楽器はやや遠目ではないかと思うが、すごく遠くでなってるほどではない。
1DDとしては音は分離しています。
定位はかなり良好で立体感などが掴みやすいと思います。

出力の高いアンプでハイゲインにしてみるとだいたい同じ音の大きさの時に、低音の芯が少し固く？音域やや明瞭に感じるけど、アンプのハイゲインは必須という感じはしません。

レビューする方からすると、特徴のある音がする製品は実は表現しやすいです。よくまとまっていて、どこもとがる所がなく普通に良いという製品は、使う方は定番になるし特に考えもなく使えますけど、こういう普通に良い…というBL-03やBLON miniのようは製品は割とレビュアー泣かせ、分析しながら聴く方としては分からなくなりがちです。

ポイントまとめ

音質バランスがよく、トーナリティ（調性）がよく、ナチュラルな音が好きな人におすすめ出来ます。
また、低音が強すぎない、適度にウォームなイヤホンが良い人

価格は、3000円であることを考えると2021年の今として標準的かやや安く感じます。

中華イヤホンとしてもコスパは良く、まとめかたもお得な部類
ケースなどはついてこないが、ケーブルは比較的質がいいと思う

国内大手ブランドラベルの3000円とは比較にもならなく良いと思う。
チューニングもよく出来ている。

T2 Plus的な音が好きな人。つまりナチュラルで聞き疲れしにくい音を求めている人でT2 Plusよりは低音がより強く表現してほしい、音がハッキリと出ていて欲しい人

final E2000/E3000が好きな人
1DDが好きな人
ASMR用途で使いたい人

こういう人にとっては3000円だったら良い選択肢になると思いました

やや惜しいのは端子形状が相変わらずTFZ互換タイプの台座が高いものかで私の耳だと普通の2pinはリケーブルすると少し使いにくいという点

トータルのまとまり方を考えると、点数をつけるなら85-90点位なんじゃないかと思う

この価格帯からすれば満点かも知れない

普通にバランス良く音を良くしていった延長線上なので、今まさにハイブリットの音にハマってしまった、という人には向かない一方で、ボーカル曲が好きで、しんみりしっとり聴き入るのが好きです、とか聞き疲れしない音を求める人に好適。

割と批判的に聴いていたけど何も不満を感じないんですよね…
価格帯としてまとまりがいいんで、ロングセラーを狙える製品なのではないでしょうか。

比較対象

価格的には2000円でこういう傾向のが欲しいなら中華通販ならSpaceshipか、
AugramourのF300 Liteあたり、
TANCHIJMの通称A2（フルレジンのイヤホン）など
はそれぞれ良さがあり、この機種より良いと思う人がいても不思議ではありません。

国内3000円ならMOONDROP Spaceship、耳かけが良ければBLOM miniは選択肢として優秀です。

BL-03との比較

BL-03と比べるとBLON miniの方が装着感がずっと良いので、私ならBL-03よりこちらのが好印象です。

音質についてはBL-03の低音の膨らみすぎなところが、BLON miniのほうがタイトです。また音場が横に広くなったように思われます。
私の感覚では日本ではBLON miniの方が受けるのではないかと思いました。
もっとブンブンに低音が強いのが好きな人はBL-03のがよいかも。付属しているケーブルはminiの方が良く感じます。

あまり積極的な選択肢にならない人

15000-20000円以上のクラスのイヤホンを選びたいという人
多BA、ハイブリットの音が好きな人
カリカリに高音域が分離している音、
中音域のヌケが良い音が好きな人
ウォームではなくもっと硬質、ドライ、抜けの良さが好きという人
激しいテクノやトランスでは、うねり感や空気感より打撃感と高音域の激しいノートの連打で快感を感じるタイプの人
（旋律優先の人は寧ろオススメです）