
埼玉の日本酒蔵&伝統文化を巡る旅|ユネスコ無形文化遺産も!
秋田県庁さんからのご依頼で、埼玉に訪問しました。
埼玉県には『ユネスコ無形文化遺産』が3つもあるのを、知っていますか?
インスタグラムでは、その様子を数回に分けてお届けしています。酒蔵見学を受け入れている酒蔵もあり、旅のヒントになることと思います。
酒蔵やつくり手の背景を知ることで、お酒がより一層味わい深く感じられるはずです。埼玉県は東京からもアクセスが良く、だからこそ「いつでも行ける」という感覚で、後回しになりがち。でもとっても魅力的な日本酒や酒蔵、または伝統工芸品、観光地などが盛りだくさん。
ぜひお付き合いいただき、埼玉旅行を企画してみてください!
※本記事の情報は、2025年2月に訪れた時点のものです。営業時間や見学可能な状況など、変更がある場合もございますので、旅行計画の際は最新の情報をご自身でご確認ください。

⑱「五十嵐」「天覧山」(飯能市、五十嵐酒造)
予約制で蔵見学OKの『五十嵐酒造』。年に一度の「蔵開き」(4月開催)には全国から3,000人が訪れるとか!( 冬の「新酒祭り」も要チェック)。 ムーミンバレーパークや温泉から車で10分の好立地。設備はコンパクトで、手作りの酒、という感覚を味わえます。また500円で体験できる「酒ガチャ」が必見。必ず500円以上の価値ある景品が当たります✨
📸📍 五十嵐酒造(いがらししゅぞう)
🗾 〒357-0044 埼玉県飯能市川寺667−1
🚃西武池袋線「飯能駅」、バス停「加治橋」から徒歩1分
🕗 9:00〜17:00
⑳「琵琶のささ浪」(越生町、麻原酒造)
基本的には、見学NGのこちら。私は特別に中を見せていただきましたが、皆さんにオススメは、本社工場(日本酒の醸造所)から車で10分ほどの距離にある、広い売店がある「越生ブリュワリー」!
🍷 日本酒だけじゃなく、スパークリング清酒、リキュール、ワイン、クラフトビールと色々作っているところも、魅力のひとつです。
「麻原酒造 蔵開き」💙
4月12日(土) 10:00~15:00
500円で試飲し放題。酒蔵見学&利き酒クイズ(駐車場は利用できないので公共交通で行ってみてください☺)
📸📍 越生ブリュワリー(おごせぶりゅわりー)
🗾 〒350-0415 埼玉県入間郡越生町大字上野2906-1
🚃 東武越生線「武州唐沢駅」から徒歩20分
🕗 10:00〜17:00
㉓「帝松」(小川町、松岡醸造)
予約制で蔵見学OK! 小学生~ご年配のかた~インバウンドまで、年間2万人が訪れる酒蔵なので、パネルや稲の実物を使って、松岡社長が直々に、ていねいに説明してくれます。
プロである私でも、国税庁(当時の大蔵省内)による監査のために設けられた「検査室」や、貴重な古書、仕込み蔵の防火対策などについて知ることができ、とても興味深く、勉強になりました。
📸📍 松岡醸造(まつおかじょうぞう)
🗾 〒355-0326 埼玉県比企郡小川町下古寺7−2
🚃 JR「小川町駅」より徒歩25分(タクシーで5分)
🕗 9:30〜17:00 (直売所)
(番外編)「小川和紙」(小川町、紙すきの村)
「帝松」の松岡醸造から、車で10分ほど。埼玉県の伝統工芸「小川和紙」は、2014年に、「和紙 日本の手漉和紙技術」として、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。(東秩父村とあわせて細川紙として)
予約制で紙すき体験ができます。また職人さんが作った和紙を、売店で購入することもできます。そちらは予約なしで、店の営業中いつでも行くことができます。色とりどりの和紙は、選んでいるだけでも楽しい✨ 時間を忘れてしまいました!

📸📍 紙すきの村 久保製紙
🗾 埼玉県比企郡小川町小川1116-2
🚃東武東上線・JR小川町駅からバスで「伝統工芸会館前」下車1分
🕗10:00〜16:00
⑤「彩來」「文楽」(上尾市、北西酒造)
北西酒造は、見学NGですが、おしゃれなレストランと売店があり、そちらで日本酒を楽しむことができます。
直営店「十一屋酒店」は、グッズ、銘酒が揃い、訪れるだけで楽しい空間。隣接する、蕎麦屋「文楽 東蔵」では、日本酒と、石臼で挽いた香り高い蕎麦と、日本酒に寄り添う炭火焼や煮物が楽しめます。店内にはジャズが流れ、テラス席はペット同伴OK🐶
📸📍 北西酒造(きたにししゅぞう)
🗾 〒362-0037 埼玉県上尾市上町2丁目5−5
🚃 JR「上尾駅」から徒歩9分
🕗 10:30〜17:00 日曜定休(十一屋商店)
(番外編)「金笛しょうゆパーク」(川島町、笛木醤油)
綺麗な水が豊富な埼玉💧日本酒、醤油、味噌、納豆と発酵文化が盛んです。
江戸時代に全国各地の醤油醸造家が集まり、多様な技法を取り入れた「しょうゆ王国」とも名高い土地です🏆全国の醸造技術が融合し、個性的な醤油が多いのが特長。関東風濃口だけでなく、甘口、再仕込み、など多様です✨
📌 金笛しょうゆ楽校(工場見学) は必見! 参加者には教本が渡され、醤油の歴史や製造工程を学べます。ネット予約OK、当日受付も可能!
📸📍 金笛しょうゆパーク(笛木醤油直営店)
🗾 〒350-0152 埼玉県比企郡川島町上伊草654
🚌 川越駅からバスでアクセス可
🕗 ショップ10:00~17:00(定休日なし)
埼玉県には、ユネスコ無形文化遺産に登録された文化が3つあります。
1つ目は、2014年に「和紙:日本の手漉和紙技術」として登録された「細川紙」です。これは、小川町と東秩父村で伝承されてきた手漉き和紙で、長い歴史の中で日本人の生活に深く根付いています。
2つ目は(今回は訪れていませんが)、2016年に「山・鉾・屋台行事」の一部として登録された「川越氷川祭の山車行事」です。川越市で行われるこの祭りは、江戸時代から続く伝統的な山車の巡行が特徴で、地域の人々によって大切に受け継がれています。
3つ目は、2025年に登録された「伝統的酒造り(日本酒、焼酎、泡盛)」です。100年以上の歴史があることが要件です。埼玉県内にも歴史ある酒蔵が多数存在し、伝統技術が今も受け継がれています。日本酒の発酵文化は、日本の気候・風土に根差した独自のものとして高く評価されています。実際に見て、体感できるなんて素晴らしい体験になることでしょう。
お出かけの際の参考にしてください!
お忙しい中、見学にご協力下さった酒蔵やメーカーのみなさま、本当にありがとうございました!