漏水報告まとめ
えー、4月上旬よりワーキャーとTweetしておりました、漏水のお部屋について、noteにまとめてみたいと思います。
尚、事務所兼自宅とするか、リーシングするかを予定しておりますため、物件の詳細については若干ボカしますのでご承知おきください。
※とはいえ勘が鋭い方は特定できるかもしれませんが、特に良いことは有りませんので、心の中で留めていただけますと幸甚です。
※ようやく着金確認完了、ヤーハー!
発見当日
4月に入り、訪問先の予定が早く片付き、ついでもあったので、妻法人で保有中の一棟マンションについて「ちょっと様子を見るか…」と、立ち寄った時のことです。
空室箇所は
1階部分の約80㎡の旧オーナールームと地下の倉庫。
4階建てですが、上階は全て賃貸中です。
このオーナールームとして使えるお部屋については、冒頭の通り、自用、つまりは自宅として活用するのも前向きに考えていましたので、相当なレベルでのフル(に近い)リノベーションを施したお部屋でした。
自分で使うんだったら、良い設備・住環境にしたいじゃん。
アドヴァンの本物のレンガタイルとか、エコカラットとかを入れ込み、一部は建具も新調。今どきだからリモートワークができるような書斎コーナーも造り、オーダーメイドとなるデコマド(室内窓)、ガラス引き戸も多用。
(一部チラ見せ。)
(早く引っ越したいなぁ…。)
(でも賃貸付いちゃったら仕方ないかー。)
(家具の配置どうしよっかなぁー)
そんなことを思いつつ、イメージ通りに仕上がった内装を愛でながら、こじゃれたバーンドアを開け、リビングから寝室兼書斎に入った時のことです。
「なんだこれは!?」
「え?」
「え?」
「え???」
目の前に広がる表面張力を感じる水溜り。
そして靴下に染み込む水の感覚。
iPhoneを構えて動画を取りつつ、奥を見上げると…
「ナニコレ、ナニコレ、ナニコレ?」
天井からクロスが捲れ、コンクリートから水が滴っています。
その水は一度も使ったことのないエアコンからも垂れています。
あらためて、部屋の入口の方を眺めてみると、
こっちからも水が垂れてきている…。
「おぉおぉぉ」
もう独りで騒ぐしかありません。
漏水箇所がエアコン上部の天井箇所だけでないことが明確になったので、
「どの辺が原因で、どこまでやられているんだろうか」と、
自体を把握するべく見回します。
入口のドアを動かしてみると、
中々の勢いで滴る水ですが、匂いはしないので、汚水排水ではない模様。
不幸中の幸いか…。
「バケツや雑巾などで、目の前の状態を少しでも落ち着けておかないと」ということで頭が一杯。
(確か地下倉庫にちょっとした道具たちが置いてあったハズ!)と、地下室を見に行くと…。
「ここも濡れてるやんけ!」
前所有者が何かしらの配管工事をやったであろうコンクリートから、かなりの勢いで水が滴っています。
もう、どうして良いのか分かりません。
取り敢えず、手持ちのツールでは手の施しようがないのは間違いないので、思いついた「百均」のお店(キャンドゥ)まで道具を調達に向かます。
途中、内外装工事をやってもらった修繕業者さんに電話で状況報告。そして、LINEで写真・動画を送信。
何をどう話したか覚えていませんが、
要約すると「タスケテ…!」という内容です。
心許ない大きさのバケツと、雑巾、吸水スポンジ、ワイパーのようなものと濡れたものを入れるためのゴミ袋あたりを確保。
物件に戻る際には管理会社に同様のTELとLINE報告。
こちらも「タスケテ…」です。
お部屋に到着し、早速取り組みます。
特に役立ったのが「吸水スポンジ」。(逆に不要だったのはワイパー)
雑巾等とは比べ物にならない保水力!
両手に装備しながら、<浸す⇔絞る>を延々と繰り返します。
数十分で片付け、滴る直下にはバケツを設置。
そして地下対応。。。
こちらは漏水度合いが重症。
漏水用に買ったわけではないのですが、この物件の清掃・排水ポンプ故障時の応急処置用に購入したバキュームクリーナーを活用します。
やはり機械のスピードは凄まじいものの、その分ストックできるゴミ受け(バケツ)部分がすぐ一杯になってしまうので、7-8回程でしょうか、吸引しては外の排水溝まで捨てに行くことを繰り返します。
仕上げはクリーナーのバケツ部分を直下に置いて、それ以外を吸水スポンジで拭き上げ。
「これ、貯まるペースが早くて一泊もたねぇなぁ…」
労働の疲れを感じながら、この後の方策をどうしたものかと思いを巡らすものの、現状の被害から頭が回りません。
そうこうしているうちに、内外装を手掛けてくれた修繕業者さんが到着。
修繕)「取り敢えず、ポリバケツやデカいタンクとタオル系統持ってきました!すぐ直したりは出来ないですが、心細いかと思って。」
関田)「ありがとうございます!!!もう参っちゃって…。」
彼と露骨な漏水箇所の地下と書斎部屋を周ります。
修繕)「うわぁー、こんな綺麗にしたのに。」
関田)「酷いですよね…。」
そんなやり取りをしつつ、自分が買った小さいバケツから、持ってきてもらった大型バケツ類にスイッチ。地下に設置したものは、人が体育座りで入れるレベルの水瓶みたいな形をしたものです。
(これなら、2日くらいは耐えられそう。)
再び住居の方へ戻り、今度は原因箇所に当たりをつけていきます。
関田)「ここ、(居室には)点検口ないんですよね。」
修繕)「トイレと風呂の点検口から覗いてみます。」
浴室乾燥機を新たに付設した1.25坪タイプの浴室、浴槽のヘリに足をかけ、その点検口から業者さんが覗き込みます。
修繕)「なんか明かりが見えますね、洗濯機置場かな?」
関田)「そういえば、まだランドリーのとこ見てなかった」
折戸をガラッと開けると…。
関田「えっ、ちょっ、酷いんだけどぉ!」
過去にTweetのタイムラインで見かけたことがありましたが、天井埋め込みスポットライトの脇からめっちゃ滴ってます。
関田)「漏電する!漏電する!危ないから一旦ブレーカー落としますね。」
修繕)「あー、これどのみちボードからやり直さないとなんで、とっちゃいますね。」
そういって、手を掛けて引っ張ると、水でボロボロになった石膏ボードと共にいとも簡単にスポットライトは抜け落ちます。
露骨に上から垂れてきている箇所を発見。
修繕)「ここ開けちゃいますねー。」
バールだか、ハンマー的なものでガンガンと穴を開けると…
溜まっていた水がドバッと落ちてきました。
ランドリー室の床はボードのクズと水で中々にひどい状況。
(もう一歩奥が原因箇所なら防水パンの上なのに…)
そんな事を思いながら、
吸水スポンジとバケツをそそくさと準備します。
修繕)「上の階の給水管ですかねー」
関田)「メーター見てみたんですけど、デジタルになっちゃっててイマイチ分からなくて」
修繕)「ちょっと見てみましょう」
一通りの水道メーターをパカパカあけて確認していきます。
一箇所だけ、明らかに他の住戸より倍くらいの数字になっているお部屋を発見。デジタルメーター場合、黒い■が点滅している状態だと漏水の疑いがあるとの管理機会社とWebからの情報。
見る限りはその1件のみ黒い■が表示。されど点滅は…していないので、断定はできない状況。
原因追求については、水道屋さんそのものでない素人の自分らではこの辺りが限界。ということで、再度室内にやり残しがないかをチェック。
うん、ポタポタ滴っている場所の真下には、取り敢えずバケツ類が設置できたから、一泊は保ちそう。また明日様子をみにくるか…。
そう思ってドアを閉めたとき、
目にとまったのが、天井クロスの膨らみ箇所。
関田)「あ!ここ、ここ!」
修繕)「やっちゃいますねー」
ある意味、クロスの防水力の強さを感じるものの、もう目の当たりにしちゃうと笑けてくるレベルです。
駄目、気持ちを強く持たないと、、、
そうこちら、何を隠そうリノベーション完成直後に『実にいいお値段で』賃貸のお申込みを頂いた実績があるのです。
「自宅兼鍼灸院的なものをやりたい」との話だったのですが、いざ審査へと進む段階でキャンセルに。
もう、ほんと五寸釘と藁人形をアマゾンでポチる勢いでしたが、今となってはこれはもう、逆にキャンセルくらってラッキーだったに違いありません。
物理的な建物の被害だけでもストレスフルなのに、店舗の営業保証とか家財の水濡れとか(入居者の保険でやってくれというのは置いておくとして)テナント様の被害がのしかかってきた日には、もうほんとしんどかったはず。
いよいよ原因確定
そして、数日後。
やはり、原因箇所は2F住居部分に繋がるところ。
床下の給湯管のピンホール漏水が原因とのことでした。
そちらは入居中のお部屋ですので、このいわゆる水道工事そのものについては、管理会社マターで水道屋さんの手配・工事を依頼。
そして、送られてきた銅管の画像。
この…小さな穴のせいで、くぅぅぅ。
でも、↓↓↓のような状況を考えたら…、入居付く前でよかったのかもしれない。うん。
さて、そんな事を悶々と考えながら、火災保険の申請(今どきだとWebからガンガン画像とか動画送れるんですね)を進めるも「見積もり」で一旦ストップ。
事故発生日に駆けつけてくれた修繕業者さんと現地で内容を詰めるなど。
関田)「これって建具はそのまま?」
修繕)「一度濡れちゃうと膨らんでくるから駄目ですね」
関田)「この部屋だけで収まりますかね?」
修繕)「躯体が邪魔して全部見えないけど、ボードがっつりやられてますから、スケルトンにして下地材からやり直す感じですかね。あとエアコンとかも濡れてたから。」
怖い、怖い、怖い。
工事費用が見えなくて怖い。
そして火災保険がちゃんと出るのかも分からなくて怖い。
そっちの見積もりを待っている数週の間に、管理会社よりTEL。
管理)「給湯管の工事は一旦完了しました。」
関田)「ありがとうございます!よかったぁー!」
管理)「それで、水道業者さんから言われたのですが…」
関田)「はい?」
管理)「コンクリートの中で別に漏水しているっぽいです。」
関田)「なんと!?」
日程をセッティングし、現地で水道工事の具体的なやり方の説明を受ける流れに。
水道)「このお部屋に来ている水道管がどこかで漏れているようでして。」
関田)「おおう…。」
水道)「コンクリートの中のどこで漏れているか不明で、工事ができないので、1Fのメーターから、外壁をつたって上から引き込む形になります。」
関田)「オオゴトですね。こっち面は見えないから、露出で全然OKです。廊下のところはこっちの梁の裏から取り回してほしいです。」
水道)「ではその方向で。」
関田)「これって費用感としてはどれくらいをイメージすればいいですか?」
水道)「まだ、何とも…」
関田)「給湯管(&2F復旧)のほうの工事で50万くらいでしたけど、あれよりも?」
水道「倍以上は想像しておいてもらったほうが。」
怖い、怖い、怖い。
費用がわからないのが怖い。
それに火災保険はあくまで「水濡れ(みずぬれ)箇所」が対象で原因箇所の改善に出るわけではないと言われていたので、自己負担前提。
とりあえず、どちらにしてもやらざるを得ない工事のお見積り待ち期間が続きます。
もう、寝ても覚めても頭にこびりつく漏水。
次回の被害を抑制するべく、アマゾンで「スマート漏水センサー」なるものを仕込んでみたりします。
これ、コンセプトは素敵。そして前提が自宅なら要望に100%マッチするものなんだけど、人に貸す物件となると…。
(Wi-fi環境と電池交換が必要なので、ちょっと運用が)
待機期間も長いので、ちょくちょく漏水部屋を見に行ったり、換気したりなどしていたものの
もう、カビ臭いの。
穴が開いているところから中を覗き込むと、おそらくカビであろうものが繁殖しています。
お風呂ユニットの点検口から無理やりスマホを突っ込んで撮影してみると…。
くぅぅ。
そうこうしているうちに、上がってきましたよ!
はい、水道工事費約170万円也っ!!!
既に前オーナーにて工事済みのお部屋もあるように見受けられるのですが、
(契約前にさんざ確認したときは、「漏水は無い無い」言い張ってたよな?なぁ!!!!!!!!あのタヌキめ!)
全10世帯、これがあと7-8発、起こり得るとすると、胃が持たなそうです。
メインの1F・B1Fのお見積り
(例のアスベスト調査の兼ね合いで時間が掛かりまくり。)
そして5月に入り、いよいよ本命の1Fと地下1Fの修繕の見積もりが上がってきました。
まず、こちらが主要工事。
と、いうことで、合計約1673万円也。
いや、無理でしょ。
もう、流石に嘘でしょ…と。
実際問題、被害は甚大。
どの範囲まで既存を活かせるのか、一切活かせないのか、何ともいえないところはあるのですが…。
そもそもこれ、火災保険(水濡れ)降りるの?
色々思うところはあるものの、
それこそ「ええいままよ」の気持ちで、
火災保険の窓口にメールとWebシステムでアップ。
送ったメール本文は下記のとおりですが、
そこには「タスケテ!」の気持ちを入れ込みました。
リターンできたメールは下記の通り。
そうか、混んでるのか…。待機は長くて1ヶ月位。
金額も金額だから鑑定人の調査が入ったりするんだろうなぁと妄想します。
2週間を超えて3週間目に入り、メールを頻繁にチェックするようになります。
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