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日本経済と金利の推移から考えるこれからのお金の育て方

こんにちは!

本日よりnoteの定期更新をスタートします!
毎月15日に更新していきますので、お時間がありましたらぜひお付き合いください。

定期note第1弾は、日本経済と金利の推移、これからのお金の育て方についてです。

単に「金利」といってもいろいろありますが、今回は主に銀行などにお金を預ける際の預金金利について考えてみましょう!


そもそも金利ってどう決まるの?

低金利時代が叫ばれて久しいですが、そもそも金利とはどのように決められるものなのでしょうか?

実は金利は各金融機関が自由に決めていいことになっています。

しかし、銀行の預金金利を見てみると、一部のネット銀行などを除き、ほとんどの都市銀行や地方銀行で横ばいの数字になっています。
銀行としては、預金金利が高いとより多くの利息を顧客に支払うことになってしまいますが、低すぎると他の銀行に顧客が流れてしまう危険性もあります。

なので、上記のようにほとんどの銀行が低金利でほぼ横並びになっている現状は必然と言えます。
そうは言っても適当に決めるわけにはいかないので、金利を決定するにあたって参考にされているのが短期金利と長期金利です。


短期金利と長期金利

短期金利とは

期間1年以内の金利のこと。
金融機関などが短期金融市場で当面の資金を融通する際に適用される金利です。金融機関だけが参加できるインターバンク市場は、コールレートやユーロ円金利などが取引されています。無担保コール翌日物は代表的な短期金利のひとつです。金融機関に加え、一般事業法人も参加できるオープン市場では、譲渡性預金(CD)やコマーシャルペーパー(CP)、国庫短期証券などの金利があります。レポ取引(現金担保付債券貸借取引)の金利はレポレートと呼ばれます。ー大和証券

長期金利とは

金融機関が1年以上のお金を貸し出す際に適用する金利のことです。
短期金利は日本銀行の金融政策などによって決まりますが、長期金利は、主に長期資金の需給関係によって決まるもので、物価の変動、短期金利の推移(金融政策)などの長期的な予想で変動します。
そうした特徴から、「長期金利は経済の基礎体温」ともいわれていて、景気が悪くなれば低くなり、景気が良くなれば高くなるという傾向にあります。ーSMBC日興証券

預金の種類や期間によっても変わるということですね。

短期金利は政策金利とも言われており、以前は日本銀行により決められるものでしたが、1994年の金利自由化を経て、2013年からは政策金利そのものの上げ下げではなく、市場に供給される資金量によって短期金利を誘導しています。
日本銀行が資金の供給量を増やすと、市場に現金が流通してお金を手に入れやすくなるので、金利は低下することになります。

それに対して長期金利は、短期金利に投資家たちの予測を加味して決められます。
インフレが高まったり経済が高成長すると予測されれば、資金需要の高まりを見越して、長期金利が上昇することになります。


低金利時代が続く日本

日本ではバブル景気崩壊後の1990年代から約25年間の長期にわたって金利が低水準で推移しています。
(バブル崩壊のタイミングで生まれた私は、そもそも好景気というのを経験していません…笑)

1960〜1970年代の日本は、金利が5%以上など今では想像もできないほど高金利でした。
当時は経済成長率も高く、高い金利を払ってでもお金を借りたいという個人や法人がたくさんありました。
高い金利で借金をしても、事業や投資でそれ以上のリターンを見込める状況だったということです。

しかし、前述の通り現在の日本は経済成長率が大きく低下し、活気もあまりないように感じられます。
日本の経済成長率の低下とともに金利も低下しているのです。

こちらは日本国債の利回りと経済成長率の推移を表したグラフです。

また、次のグラフは定期預金金利の推移を表しています。

2つの推移グラフを見ればわかるように、経済成長率と金利には関連性があり、経済成長率が高いと資金需要から金利は高くなり、経済成長率が低いと資金需要が低くなり金利も低くなるのです。

日本の金利が上昇するためには、以前のような高度経済成長の時代を迎えなければいけないと考えられます。
しかし、日本が再びそのような時代に突入することはあまり期待できないのではないでしょうか。
みなさんはどう思われますか?


銀行預金は資産形成・運用に適切か?

結論からお伝えすると、これに関しては、万人に当てはまる正解はありません!笑

資産形成や資産運用というのは、まず目的があって、それから初めて手段をどうするのが適切かという話になります。

老後などの将来のためのお金なのか、10年後の子供の教育資金にするお金なのか、2年後にする結婚式のためのお金なのか。
それぞれの目的や自身のライフスタイルに合った手段を選びましょうということです。

まずは資産を期間別で3つに分けて考えるといいでしょう。

①短期資金

直近で使用するタイミングと金額が決まっている資金。
例) 旅行、結婚資金、車の買い替え etc...

こちらは特に流動性が重視されるので、リスクがなく確実性がありいつでもすぐに入出金できる銀行に預けるのが適切でしょう。

②中期資金

直近ではないが、ある程度使用するタイミングが予測できる資金。
例) 教育資金、住宅ローン繰上返済 etc...

こちらはそれなりに時間を活用できますし、場合によってはリスクをとらないことがリスクとなる可能性もあるので、つみたてNISAや積立投資信託、ETFなどを中心にし、余裕があれば長期の株式投資もいいと思います。
また、そこに確実性のある資産も組み込んでいく場合は保険も候補になってきます。

③長期資金

こちらはほぼ老後のお金と考えてもいいでしょう。
準備期間が長いため、それぞれの制度の特徴や時間を味方につけることもできるため、iDeCoや確定拠出年金などが候補に上がってくるかと思います。

いずれにしても、目的をはっきりさせ、そこから自分に合った手段を選択していくことが重要です。


まとめ (人生と資産形成はドラクエ)

前述の通り、消費の活発化や所得増加を含めた本格的な景気回復の軌道が見えてこないことには、この低金利時代は続いていくことが予想されます。

毎日さまざまな方と面談をしていますが、「銀行に預けてもお金は増えないから…」と言う方もやはり多いです。
それは紛れもない事実です!

ただ、銀行は「お金を置いておく場所」としては最適です。
人生には人それぞれのフェーズがあるので、若くてまだ資産が少ない相談者の方には、まず銀行に毎月お金を貯めていきましょうという話をすることもよくあります。

みんながやってるからとか、ネットでいいって書いてあるのを見たから、というような理由で自分に合わない投資をはじめて、結局はすぐやめてしまう人をたくさん見てきています。
今はとても便利な時代になりましたが、自分自身で情報を取捨選択する能力と、身近にそれぞれの分野で相談できるプロがいないと、自分でわかった気になって行動して後で後悔しまうこともあるかと思います。

昔からよく言われています。
「餅は餅屋」です!

みなさん、まずは自分自身が正しい知識を身につけることです。
あとは、自分に寄り添ってくれるそれぞれの分野のプロを味方にしていきましょう。

人生や資産形成はドラクエです。
(実は幼い頃からドラクエの大ファンです!笑)

自分(勇者)1人では絶対に最後まで進めませんが、自分(勇者)だけで全てをやる遂げる必要はありません。

途中でそれぞれの分野のプロを仲間にして一緒に歩んでいくんです。
なんなら自分が転職してもいいんです。
戦士、武闘家、僧侶、魔法使い、遊び人、踊り子 etc...

装備が武器だけ、もしくは防具だけで闘いますか?
装備も資産形成もバランスが大切で、攻めも守りも両方とも必要なんです。

ちょっとドラクエ愛が強くなりすぎて収まらなさそうなので、今日はこの辺にしておきます…たぶんだけど、言いたいことはなんとなく伝わったはず!笑

資産形成に関しては、以前の記事でも少し触れていますので、こちらも参考にしていただけたらと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

また次回も楽しみにお待ちください!