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5年ぶりの日本代表/森智香子①

タイのバンコクで、7/12(水)〜16(日)まで
行われたアジア陸上競技選手権。
女子3000mSC日本代表に選ばれたのは、
実に5年半ぶりとなった森智香子選手でした。

2018年の2月のアジア室内陸上競技選手権
以来の日本代表入り。
それは、本人にとっても
待ちわびた瞬間でした。

強い決意をもったからこその成長

「日本選手権を含めて前期の取り組みがしっかり繋がって、今年は3000mSCを今後続けるか考えた中でのチャレンジでしたが、強い思いを持って臨んだうえで掴み取れた日本代表だったので、すごく嬉しかったです」

キャリア後半に入り、今年3000mSCで
良い結果が出なければ、もう走るのはやめよう。
そう決意して、今シーズン頭から取り組んできたことが、
森選手をより一層強くしたのです。

6月の日本選手権の好成績が評価され、
久々の日本代表入り。
ここ2年は夏に故障するサイクルが続いていましたが、
野口英盛監督とも相談して、今年はより慎重に練習を継続。
良いコンディションをキープして、
7月10日、決戦の地バンコクへ入りました。

久しぶりに味わう日本代表チームの雰囲気は、
やはり日常とは、少し違うものでした。

「普段戦っている中長距離の選手と、日本選手団としてお互い励まし合ったり、同じウェアを着て過ごすのも、なかなかない機会。今回のアジア選手権は男女76人のチームだったのもあって、初めて言葉を交わす中長距離以外の選手もいたので、本当にいい刺激をもらいました。私は大会3日目の出場でしたが、1日目・2日目の日本選手団の活躍を間近で見て、『私もこの流れに続きたい』という想いで取り組めたと思います」

日本では体験したことがないスピード感

そして迎えたレース当日。
「悔いのないように」と心に決めて、挑んだ試合。

序盤、集団の前方につけた森選手は
様子を伺いながらレースを進めていきます。
”行けるところで行こう”という狙いの中、
途中でペースがあがっても、
冷静にくらいついて対処します。

「最初は距離が空いたりする部分もありましたけど、そこで切れるのではなく、しっかり前を見ながらリズムを刻んで走れたので良かったです」

そして、2000m直前でした。
流れにのってトップ選手を交わし、森選手が先頭へ。
ラスト2周も、先頭をキープして入ります。

「“行った”というよりは“勢いのまま先頭に出ちゃった”って感じでした。ただ、ちょうど先頭に出たぐらいで2000mの通過タイムが見えて、思ったより余裕があるタイムだったんですよね。だから『そのままいけるかも』とは、少し思いました」

しかし、最後のスパート合戦では、
インドのParul CHAUDHARY選手などが飛び出し、
一気にリード。タイの高温多湿な厳しい環境もあって、
巻き返すことはできませんでした。

「本当は逃げ切れたら一番カッコ良かったんですけど、残り1週の切り替えは、やっぱり日本以上というか。ラスト1周前の水郷を越えてからの1位・2位選手の切り替えは、正直、体験したことがないスピード感でした」


最終的に、森選手は9分56秒67での5位。
結果としては十分。内容も良かったとは言えますが、
目指したのは表彰台や自己ベスト。悔しさは残ります。

「アジアではありますが、国際大会で先頭を走るって滅多にできない経験。結果として5位は悔しいですけど、この経験ができたのも一つですし、私より先に競技が終わった長距離メンバーや他種目の日本選手も応援に来てくれたので、すごく力になりました。本当は最後もうちょっと行きたかったですけど、色々な支えを感じながら走れたかなとは思います」
とレースの印象を話しました。



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