1500mで、より強くなれた/木村友香②
5000mをメインに置きながら、
アクシデントもあり、
今シーズンは1500mを中心に
挑戦しようと決めた、木村友香選手。
今年の2月~3月にかけての海外遠征で、
1500mを走る感覚を掴めたことは、
4月からのトラックシーズンに向けて
ひとつのアドバンテージになりました。
4月以降、毎週のように試合を戦う中で、
少しずつ結果を出せるように
なっていった木村選手。
そして今週末、5/19(日)には
セイコーゴールデングランプリ陸上 2024 東京
で世界の強豪たちと戦います。
試合と練習をうまく繋げられている
4月は、13日に金栗記念(熊本)で5000mと1500mの2レース、
21日に兵庫リレーカーニバル(兵庫)、
29日に織田記念(広島)と、木村選手は3大会に連続出場。
その中でも織田記念では、GP女子1500mに出場し、
4分10秒75と大会新をマークしました。
本人も「うまく走れたのは織田記念です」と話します。
「金栗記念は、練習の一環として出た意味合いが大きく、その後の兵庫リレーカーニバルと織田記念に照準をあわせて、少しずつ調子を上げていく考えでした。その点では兵庫も、わずかですけど、感覚とタイムをあげられた。レース仕様のトレーニングにまだ入っていない中で、安定したタイムを2本揃えられたのは、手応えになったと思っています」
織田記念では、4分10秒切りを目指しましたが、
課題に向けたトレーニングが積めていないのもあり、
後半2レースはほぼ同タイムとなりました。
重要なのは、これからだと、自身も感じています。
「好調というより、『調子が上がってきたかな』という感じですね。自分の中では練習の感覚も含めて、“まだまだ”だと思っています。調子が良い要因は、順調に練習を積めているのもありますが、毎週1本ずつレースを重ねる中で、普段の練習では入らない緊張感などを試合で感じられた。『試合+練習』の意識付けで、レース後にプラスでポイント練習を入れたり、試合と練習をうまく繋げる練習ができているのが良い方向に出ていると思います」
走っていても見ても面白い1500m
実戦の中で疲労を抜きつつ、
高強度なトレーニングを入れたり、
スピードを出しやすくなるなど、
強化を順調に進めていく木村選手。
そして目指すのは、最大の目標に置いている
オリンピックに向けたレースになります。
「一番の目標としているのは6月末の日本選手権です。 それまでにあと3レースを控えていて、今月19日のセイコーゴールデングランプリと、6月にもう一度海外で2レースへの出場を考えています。それまでにしっかり課題を克服して、良いイメージを作った状態で臨めたらと思っています」
様々な挑戦を繰り返す中で、
競技の魅力にも改めて気づきました。
「1500mに取り組むようになって、より強くなったなって自分で思います。今まで色々な種目に挑戦してきて、去年は10000mも走りましたが、自分が走って“結果がどうあれ、楽しいな”とか“悔しいから次はこうしたい”とか、より強い思いになれるのが1500m。走っていても見てても面白いと、一番感じるのが1500mだったんです」
「オリンピックを目指すとなると、プレッシャーもより大きくなりますが、その種目の面白さを感じながら取り組んでいれば、切羽詰まらずに続けていける。面白さや楽しい気持ちを持ちつつ、緊張感を持って挑めるのかな、と感じています。だから、この種目で五輪が狙える位置にいるのであれば、挑戦したい。今は、そんな想いです」
結果がどうなっても、
『あの種目をやっておけば良かった』と
後悔しないように。
そんな気持ちで、陸上と向き合っている木村選手。
これから勝負の2か月の中で、
悔いを残さないように。
力の限り彼女は走ります。
文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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