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今年2回目のハーフマラソンが持つ意味

9/15(日)、デンマークで行われた
コペンハーゲンハーフマラソンに、
佐藤早也伽選手が出場。
1時間09分03秒の11位で、自己ベストを
更新する力走を見せました。

今シーズン2本目のハーフマラソンで、
しっかり結果を残せたことに、本人も
「良かった」と笑顔で語ります。

夏の練習を経ての自己ベスト

ペースメーカーが複数設定された今回のレースで、
佐藤選手は68分目安のペーサーについて、
レースを進めます。
先頭集団を形成するケニア人選手たちが
かなり早いペースで抜け出しましたが、
佐藤選手は焦らずに自分のペースで、
試合を展開しました。

その後10kmを、ほぼ予定通りのタイムで通過すると、
後半は少し落ちて、結果的に69分
(1時間09分03秒)でフィニッシュ。
68分半ぐらいのタイムが出ればベスト、
という感覚の中、上々のタイムで走り切りました。

レース後に、
「夏合宿でしっかり練習を積んでレースを迎えられたので、記録的に満足はしていませんが、久しぶりに自己ベストを更新できて良かったです」
と話した佐藤選手。

野口英盛監督も
「夏を経てどれぐらい力があるか、見極めるために出たハーフマラソンでした。海外レースはいきなり力を出すのが難しかったり、後半に風があってプラスの要素が出なかったこと、まだトラックシーズン中だったのも考えると、マラソンに向けて良い手応えは感じています」
と評価します。

ハーフマラソンを走る狙い

今シーズン、佐藤選手にとって、
これが2回目のハーフマラソン。
過去2年間は、夏に1回、冬に1回、
マラソンに出場していましたが、
今年は取り組み方を変えました。
その意図は、後半の課題克服だと、
野口監督は話します。

「前回の大阪国際女子マラソンも30㎞までは日本記録ペースで行けたけど、やっぱり後半にどうしても、失速じゃないけど、力が発揮できないところがある。夏と冬で継続的なマラソン練習になると、少し休む感じになるから、今年はトラックのスピードを戻しつつ、練習から少しマラソンを意識して、コンスタントに色々な種目に出ながら、マラソン練習に入ろう、という意図です」

全体的に年間でハーフや5000mの試合を使いながら、
疲れている中でも、ある程度試合に出て、
マラソンに活かしていく。
そんな狙いが、そこにはありました。

この取り組みは、来月のクイーンズ駅伝にも、
マラソンにも、活きてくるはずです。

「やっぱり彼女らしい区間で。人よりも振り絞れる、出し切れる選手だから、そういう区間に置けたら、駅伝がまたひとつの良い刺激になって、次のマラソン練習にも入れると思う。だから、駅伝ならではの走りというか、クレバーに突っ込んだり、途中からでもペースを上げたり、そういう走りに期待しています」

そう、野口監督も信頼を寄せました。

少しずつ変化を加え、挑戦を積み重ねて。
駅伝でもマラソンでも、
自分最高の走りができるように。
着々と佐藤選手は歩みを前に進めていきます。



文・写真:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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