8kmで間違えた佐藤早也伽(と補足する新谷仁美)
クイーンズ駅伝2023、2年ぶり
2度目の優勝を果たした積水化学。
エース区間の3区(10.6km)を走った
佐藤早也伽選手は、廣中璃梨佳選手
(JP日本郵政グループ)とデッドヒートを展開。
7.5km付近で並ばれるも必死について、
最後はスパートで引き離す、
見事な走りを見せました。
これで勢いに乗ったチームは、
首位を独走して優勝。
佐藤選手は最優秀選手賞に選ばれました。
でも、その裏側では、
こんな勘違いがあったそうです。
「つけるとこまでつけ」と言われて…
優勝後の記者会見で、
質問に答える佐藤選手。
記者:最後は突き放そうと、少し前から考えていたのでしょうか?
佐藤:それは考えていませんでしたが、途中で監督からも「つけるとこまでつけ」って言われて。沿道から、そう声がけをしていただいたので、つけるとこまで必死についていこうと思って走っていました。
ここで、少し首をかしげながら、
口をはさむ野口英盛監督。
野口監督:『振り絞れ』って、言ったんですけどね(笑)。『出し切れ』っていう意味で。
佐藤:え、違った…(笑)
笑いに包まれる会見場。
ちょうど追いつかれた8kmあたりで、
監督から聞いた指示。佐藤選手は
聞き間違えていましたが、「がんばれ」
という意味では、概ね同じ意味ですね。
引き続き「最後はどうして引き離せたのか」
質問される佐藤選手。
でも、なんだか笑いで、
受け答えが”しどろもどろ”です。
「あの…そのまま最後は…mm…」
ここで、すかさず補足に入って
きたのが新谷仁美選手でした。
「いや、もう、さやかちゃんはそこからが強くてですね。なのでもう、すいません、私が代弁しますとですね(笑)」
何の解説にもならなかったけど
笑いに包まれるメンバーたち。
新谷選手は必死に、
佐藤選手の強みをアピールします。
「あの解説ですけど、さやかちゃん(佐藤選手)の強みはですね。区間タイムはもちろん廣中さんの方が上ではあるんですね。でも、彼女はどんな相手だろうが、並んだ瞬間から彼女の強みが出てくるので、中間地点で並ばれた瞬間、私、見てましたけども『これは勝ったな』って思いました。それで、やっぱり彼女はずっと粘り続けて。最後、すいません、引き離したところは私、自分のことでいっぱいいっぱいだったので見てなかったんですけど(笑)。もうあの5kmで廣中さんと並んだ時には、あ、8kmだったんですか。私の気持ちは5kmぐらいだったんですけど(笑)」
もう、5kmか8kmなのか
わからない力説は続きます。
「でも、さやかちゃんと廣中さんが並んだ瞬間から、彼女はもうスイッチが入ったっていうか。彼女を知っている身としては、レース展開として一番面白い展開になるんじゃないかなと思っていました。本当にあの粘り強さは、際立ったなと思います」
「すいません、何の解説にもなんなかったんですけど、そんな感じです(笑)」
また、会場は笑いに包まれました。
チーム後半区間の走りに
勢いをつけた、佐藤選手の走り。
それが優勝の一助となったのは
間違いありません。
でも、お互いをフォローする関係性もまた、
ひとつの優勝の要因、だったのかもしれません。
むしろ、そのチームワークの良さこそが、
積水化学の強さの理由、なのかもしれません。
文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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