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やりたいことが体現できた年/野口英盛・横田真人2023-24 Vol.1

2022-23シーズンは、駅伝での王座奪還、
個人では世界大会への出場も多かった、
積水化学女子陸上競技部。

しかし、当然すべてが
うまくいったわけではありません。
よかったこと、できなかったこと。
それをしっかり受け入れて、
また先のステップへと進むことが大切です。

健康促進イベントなど、チームとして
新しい施策にも取り組んだ1年を、
野口英盛監督・横田真人コーチが
振り返ります。

一年を通して話題提供できた

――2023年度も終わり、駅伝は2度目の優勝を果たしました。この1年をどう評価しますか?

野口:チームで立てた目標、「クイーンズ駅伝の王座奪還」と「ブタペスト世界陸上に選手を送り出す」はクリアできました。日の丸をつける大会に複数選手を送り出せた(松本、山本、森、佐藤、田浦)し、それぞれが自分の好きな種目で代表権を獲って世界に挑戦できた。その点ではチームとして、やりたいことが体現できた年かな、という印象です。

横田:野口さんとも「一年を通して話題を提供できていたのは、チームが強くなってきている証だろう」と話していました。駅伝だけでなく、4月のグランプリから日本選手権、夏のアジア選手権と世界陸上、秋はベルリンマラソンといった感じで、毎月それぞれの選手が目標に向かってチャレンジできた。結果を出しきれなかった選手もいますけど、その舞台に立って挑戦できたのは、チームとして目指す”個が際立つ”が結果に出たのかなと思います。

野口:もちろん足りないところはあるし、結果的に最後はうまくいったけど、最初から想定通りだったかと言うと、意外とそうでもない気はしています。だから、来年度は狙って合わせられるようにならなければいけない、とは思いますね。

横田:TWOLAPSチームに関しては、 今までで1番苦しいシーズンでした。日本選手権も含めて優勝もなく、日本代表も出なかったし、マラソンの目標も達成できなかった。その意味では不完全燃焼なところは大きかったかなとは思っています。

各個人の目標達成は今後の課題

――個人の成績で見ると、中堅の選手たちは全体的にレベルアップできたイメージがありますが、どうでしょう。

野口:確かに駅伝を支えてくれたのはありましたけど、自己ベストで見ると、実は田浦しか出していなくて、各個人の評価として突出したわけではなかった。選手たちが自分自身で立てた目標も達成率としては悪かったので、最後にまとまったのはありますけど、各個人で見ると課題はあるかなと思っています。

横田:ナベ(楠)は怪我から復帰して目標は割と達成できたから、来年も無理しないように向き合ってくれれば、結果が出てくると思っています。卜部は怪我で苦しんだシーズンでしたが、最近は元気になってきた。春からは元気な姿を見せられると思います。新谷は日本記録へのチャレンジが達成できなくて、要因は色々ありますけど、今回の反省も踏まえて、またチャレンジしてくれたらいいなと個人的には思っています。あと木村は、入ってからチームの雰囲気がすごく変わりましたね。いい刺激というか、いい意味で(笑)。

――1年目の選手たちが入ってきて、雰囲気良くなったとかはありますか?

野口:まぁ…賑やかにはなったかな(笑)

横田:あと、今季の新人のミッチー(道下)ですね。長い目で見ていきたいと思いつつも、駅伝メンバー10人に入るのも大変な状況なので、「悠長に言ってられるメンバーじゃねえぞ」っていうのはあるから、そこは頑張って欲しいと思っています。

➡②に続く


文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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