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ポジティブな意味で『頼む』と言われて走りたい

いよいよ今月24日に行われるクイーンズ駅伝。
大事な戦力の一人、楠莉奈選手は、
率直に今の気持ちを話します。

「チームとしては2連覇を獲りに行かなきゃいけない気持ちもありつつ、でも片隅には去年のトラウマというか、直前で怪我して走れなかったので少し不安も感じながら、 今は緊張と不安がある、複雑な気持ちが続いてる感じです」

直前のケガと思わぬ緊張

去年のクイーンズ駅伝では、
一区を走る予定だった楠選手。
しかし、直前の怪我により
田浦英理歌選手に、交代しました。

「一区に決まっていましたが、大会の4~5日前ぐらいに疲労骨折が分かって。『今回の駅伝が全てじゃないから、個人での目標を目指す上で、今は無理する時じゃない』という判断を、野口(英盛)監督と横田(真人)コーチと新田(良太郎)コーチとのミーティングで伝えてもらった感じでした」

自身では走れなくなり、
付き添いで帯同することになった一区。
心境として「控え選手として当たり前のことをやろう」と
心掛けながらも、別の心配の方が大きかったと言います。

「田浦が緊張しちゃうと、トイレにこもりがちだって、聞いてはいたんですけど『ホンマや』と思って(笑)。選手としての緊張感より、本当にこの子をスタートラインに立たせられるだろうかという不安もありながら、あんなに緊張した付き添いは初めてでした」
と笑います。

そして味わった、積水化学での優勝。
嬉しさは当然ありながら、選手としては
翌年のことも気にしていました。

「勝負に関しては見ていて安心できる強いチームだなと思っていました。ただ『このメンバー、来年もおるやん』って考えると、来年もメンバー争いの激しさは予想できる。走るのにこんなハードル高いのは、大変だなとは思っていました」

今年も挑戦者なのは変わらない

「間違いなく6人に入るのが1番難しいチーム」だと、
感じた楠選手。今年、そのチーム状況で鍵になるのは、
チームのみんなが調子をあげることだと考えています。

「今は、抜け出る人は抜け出すぎている印象なので、他の頑張っている選手たちがどこまで上げられるかも、すごく大事だと思います。チームとしては6人が走る駅伝だと、引き算にもなるし、足し算にもなる。ただ、個々の走りを見れば、去年よりも強いんじゃないかなと思います」

連覇を目指すチームにおいて、重要なのは
「挑戦者の気持ちを忘れないこと」です。

「連覇を目指すのは3~4回目ぐらいですが、勝てなかった時は、やっぱりどこか雰囲気として『いけるでしょ』って思っていた時が多い。だから、当たり前ですけど、”今年も挑戦者である”ことは変わらないので、そこだけはブレないように。守りに入れば入るほど、見えなくなってくるものってあると思うので、気をつけたいです」


移籍後、一昨年のクイーンズ駅伝で5区を走った楠選手。
当時はチーム状況もあり、
個人のコンディションも万全ではなく、
"自信を持ってスタートラインに立てない"状態でした。

3年目となる今年こそは、
「ポジティブな意味で『頼む』と言われる状態で、走れるなら自信を持ってスタートライン」に立ちたい。
そんな決意を持って、駅伝に挑みます。


文・写真:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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