“やりきった”と思えるようなマラソンを
12月に入ってから約2カ月。
1/29(日)の大阪国際女子マラソンに向けて、
練習を続けてきた、佐藤早也伽選手。
4年目5回目のマラソン挑戦を前に、
野口英盛監督は、
「本人としても、やってきたことが出せたレースになればいい」
と話します。
成長できている証明に
今シーズンに関しては元々、
昨年9月に走ったベルリンマラソンと、
今年1月の大阪国際女子マラソン、
2大会出場を計画してきた佐藤選手。
駅伝後2カ月であわせる今大会までは、
良い練習もあれば、苦しむ練習もありました。
その中で着実に、トレーニングを
積み重ねることができています。
手応えを感じつつ、野口監督は
「ベルリンマラソンの時も、最後の方の練習はすごくいい感じだった。場所も違うし、コースも違いますが、今回も同じような感覚をもって、本人の良いイメージの中で、進められていると思います」
と印象を語ります。
毎回、少しでも成長したいと願う佐藤選手。
狙うのは、今回も自己ベスト更新です。
「本人としても、自己記録更新が成長できている証明にもなる。大阪の後のマラソンは、おそらく本番のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)になる。だから、順位よりは得られるもの。レースの中でしか習得できないような、今後のマラソンに生きるようなものを、掴んでもらえると嬉しいなと思います」
そう、野口監督は語りました。
本当に心から喜べるマラソン
前回の大阪国際女子マラソンでは、
第2グループでレースを進めた佐藤選手。
今回は、先頭集団で勝負するつもりです。
毎年強くなっていく彼女の挑戦を、
見守ってきた野口監督は、
彼女の進化を練習の中に感じます。
「特にこの1ヶ月はうまく自分と向き合えて、練習にしっかり入り込んで、今日の中で出し切ろうという姿勢が、今回は見て取れた。だから、いい状況には来ていると思います」
2019年の初マラソンから、今回が5回目。
野口監督が佐藤選手に目指して欲しいのは、
「やりきったと思えるようなマラソン」です。
「マラソンは毎回、展開次第でどうなるかわからない。ペースメーカーの有無や寒さも影響する。でも、本人が心から“やりきった”と思えるようなマラソンは、意外とまだないから、それができたら本当に喜べると思う。なかなか難しいことかもしれないけど、本人の中でやってきたことが出せて、結果もついてきたらいいかなと思います」
佐藤選手自身、
「1人で長いマラソン練習をこなさなければいけない大変な日もありますが、たくさんの方にサポートしていただき、充実した練習を積むことができています」
と、感謝の気持ちを胸に迎えるマラソン。
42.195㎞を走り切ったその先に何があるのか、
勝負の時がやってきます。
文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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