環境のありがたさに当時は気づけなかった/OG座談会②
1997に創設された積水化学女子陸上競技部。
引退した選手の多くは、今も積水化学従業員として、
戦うフィールドを移して活躍を続けています。
”強い積水化学”の礎を築いた3人に、
今はどんな形で陸上競技部に関わっているか、
引退した選手だからこそ伝えられる、
現役選手たちへのメッセージなどを聞きます。
今のチームは”令和”って感じがする
――今は、こんな風に陸上競技部を支えています、というのはありますか?
清水「私の部署には田浦(英理歌)選手が所属していて、私が引退してから色々苦労したので、田浦さんには『会社はこう選手を見てるんだよ』とか『これは選手のうちに覚えておくといいよ』など、選手に何か還元できることはないかなと考えながら、伝えています。
山本「駅伝の時は実際にコースが分かっているので、従業員の方の案内係をお願いされたりはありますね。みんなが色々な場所にバラバラで行くため、流れがわかっていると連携しやすいのはあります」
尾西「私は陸上競技部全般のサポートをしているので、そのままですね」
清水「選手時代って、練習メニューは監督が考えてくれて、それに全力で応える形が多かったように思う。でも、引退したら仕事は自分で作るもの。自分で考えて自身のキャリアを作っていくから、私はそこが大変でした。自分から仕事を探し出す、それを考えるところは、選手のうちからやっておくといいかなと思いますね」
――現在の女子陸上競技部は、外から見てどう映っていますか
清水「初優勝した時はすごい感動しました。だいぶ、うるっとしました(笑)。自分たちは、頑張って3位でしたから」
尾西「私たちの時も強いと言われていた年はあって、ベスト記録だけ見ると(選手が)揃ってるなっていう時代は確かにありましたけど、やっぱり勝てなかった。誰かにちょっとしたミスがあったり、全員がしっかり走り切れた年がなかったから、シンプルにすごいなって思います」
山本「なんかすごく強くなったなって感じです。あとは新しい取り組みや選手自身での発信なども増えて、”令和”って感じがしますね(笑)」
社会で働きだしたら自分の考えを伝えなければいけない
――一生から見れば選手の現役時代は短いものです。引退した選手だからこそ届けられる、現役選手たちへのメッセージはありますか?
清水「現役時代は、選手の意向はありつつも、野口監督が選手のことを思って考えてくれるメニューがあったから、それに甘えていた部分もある。当時はそれに必死だったから仕方ないけど、自分が強くなるためにどうしたらいいのか、もっと考えれば良かったな、というのはあります。
自分を引き上げてくれる良い指導者に巡り合えて、環境も整えてもらえる、そのありがたさに当時はあまり気づけなかった。もっと貪欲に自分がこうなりたいとか、考えられたら良かったのかなというのはあります。」
山本「それを思うと、私は結構、好き勝手やってたかも(笑)。故障者メニューになるのが嫌で、監督に『今日はこれをやって、明日はこれやって、何日から合流します』って言い切って、自分のやりたいようにやってました…」
尾西「あとは選手時代は会社の手続きなどで何かあれば、スタッフに言えば完了した状態で返ってきてた。今はその手続きなどを代行して、完了して返す側になって、選手の時からもっと会社のことも知っておけば良かったなって思います。」
清水「社会で働きだしたら、きちんと自分の考えを伝えなきゃいけないし、待ってるだけでは返事さえもらえない。そういうことを選手時代から考えたり、もっと自分の未来を考えるために時間を使ったらいいんじゃないかなと思いますね」
これからもたくさんの選手たちが、
入社・引退を繰り返していく中、
選手でも従業員でも変わらないのは、
”自分らしく活躍する”こと。
その環境を提供できるように、
積水化学はこれからも、
挑戦を続けていきます。
文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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積水化学女子陸上競技部 セキスイフェアリーズ 公式HP https://www.sekisui.co.jp/company/rikujou/
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