レースの”格”
世界の強豪が集う、セイコーGGP。
3000mを走り終えた山本有真選手は、
レースの印象を、こう表現しました。
「しっかり走れるかなって思ったんですけど、 ちょっと、なんですかね・・・いつもとレースの格が違うな、とは思いました」
海外のような雰囲気が漂う大会
初の横浜開催となった、
セイコーゴールデングランプリ陸上2023。
選手への歓声や、レース後に
観客と選手がハイタッチするなど、
どこか海外レースのような空気が漂う、
そんな大会となりました。
午後、17時過ぎ。
会場の盛り上がりがピークに達する、
男子100m決勝が行われた後の3000m競技。
余韻の残る中で山本選手はトラックに登場。
レース前には、観客席・応援の声に
手を振る余裕も見せました。
しかし、レースは良い出だしを見せながらも、
持ち前の後半の伸びが出せず、
9分12秒32の12位フィニッシュ。
レース後、2週間後の日本選手権にピークを持って行くため、
この大会に向けての調整は行わなかったものの、
「それでも、もうちょっと走りたかった」と悔しさを見せた彼女。
そして、”レースの格が違った”と話しました。
ちょっと走ってから『あれっ』て思って
これまでに、いくつも大きなレースを
経験してきている山本選手。
それでも少し、この日は違ったと言います。
「調子がいい時は、本当に呼吸も楽で、足も勝手に動く感覚があるんですけど、今回は…。細かく言うと、右の足だけ乳酸が溜まってしまった。なんですかね、(レースに)入りきれていないというか、そんな感じがありました。特に自分の中で妥協した点はなかったのですが、 あわせれなかったかなっていうのは、”すいません”という感じです」
ただ、会場の良い雰囲気の中で走れたことは、
自分の中でもプラスだったと言います。
「会場のどよめきが聞こえたり、出てきた瞬間にすごく大勢のお客さんがいるのを見て『わあっ』て思いました。そういう大会が自分はすごく楽しくて、自分の中でも好きなレースの雰囲気だなって思って、走る前はワクワクしてたんですけど、ちょっと走ってから『あれっ』て思っちゃって」
「悔しいですけど、これも経験なので、これを不安要素にせず、しっかり次の日本選手権に向けて頑張っていきたいと思いました」
目標とする日本選手権まで、あと少し。
「タイムもだいぶ早くなると思うんですけど、しっかり順位を狙って走りたいと思います」
新たな環境の中、様々なレースに刺激を受けて、
山本選手の挑戦は、日本選手権へと続きます。
文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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