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チャレンジできて楽しいマラソンだった

パリ五輪出場権をかけた最後のチャンス、
マラソングランドチャンピオンシップ
(MGC)ファイナルチャレンジ。
その戦いは、死闘を物語る結果となりました。

目指したのは「納得できる走り」

1月28日に行われた大阪国際女子マラソン。
佐藤早也伽選手は、前日の会見で、
「目標を達成して、それが五輪など大きな舞台に
つながればいいなと思います」と発言。
「納得できる走り」を第一目標に、
スタートラインに立ちました。

ペースメーカーを務めるのは、
同じ積水化学の新谷仁美選手。
マラソン7回目となる今回のレースは、
序盤から日本記録更新を意識した
ハイペースな展開となります。
佐藤選手も、ここまでスピード強化に
取り組んできた成果もあり、中間地点までは
松田瑞生選手(ダイハツ)らと先頭集団を形成。
後半勝負に挑みます。

しかし、29km過ぎから雨が降り始めると、
集団から少し遅れ始めた佐藤選手。
なんとか食らいつこうとするものの、
苦しくなった終盤以降は失速。

本人が「(速い)ペースにチャレンジして
走れた部分もありましたが、後半ペースダウン
してしまいました」と話すように、
最終的には5位(日本人3位)でフィニッシュ。
2022年にベルリンでマークした
自己記録(2時間22分13秒)から2分半遅れる、
2時間24分43秒という結果になりました。


流れに乗って攻められて良かった

序盤から1km3分20秒前後のハイペースな中で
中盤まで粘れたことは、
佐藤選手の成長を感じさせるものでした。
本人も「練習してきた以上のレース展開だった」と話します。

「30kmまで2時間20分を切るペースで、走れたことは貴重な経験だと思っています。流れに乗って攻めた走りができたことは良かったです」

元々課題としていた終盤での失速に関しては、
「ペースダウンしてしまったことで、
まだ力が足りないと実感しました」と話す彼女。

全てを出し切って戦ったレース。
フィニッシュ後は力尽き、
車イスに乗っての移動となるほど、
全力を振り絞って戦いました。

目指していたものは、このレースで掴めませんでした。
しかし、「チャレンジしたことは自分自身納得しています」と
区切りをつけ、前を向きます。

一緒に走った前田穂南選手(天満屋)が、
2時間18分59秒と19年ぶりに日本記録を更新。
レベルの高い戦いを走り切った佐藤選手は、
「次の予定はまだ決まっていないです」と話しつつ、
未来への準備を始めます。

「チャレンジできて、久しぶりに走っていて楽しいマラソンだったなって思います。でも、後半は過去1番苦しかったです。めげずに、私らしくマイペースに、また次の目標に向けて頑張りたいと思います」

たくさんのサポート・声援を得て、
彼女はまた次の一歩を踏み出します。


文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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