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乗り越えるべき壁

どんな時もアスリートには、
目の前に乗り越えるべき壁があります。
そして、それに直面したときこそ、
成長するきっかけになるのだと思います。

ブダペスト世界陸上[8/19(土)〜27(日)]に
積水化学から出場した2人の選手。
5000mの山本有真選手と、マラソンの佐藤早也伽選手。
2人とも、目指した結果には届きませんでした。
しかし、この経験が強くなるために必要な
一歩になると、信じることをやめません。

この景色を忘れないように

女子5000m予選1組には、山本有真選手が出場。
6月の日本選手権では直前に負傷し、8位入賞。
なんとか日本代表に選ばれ、7月のアジア選手権で
日本人初の同種目金メダルを獲得。
ベストコンディションでなくても最善を尽くし、
掴んだ今回の世界陸上出場は、以前から
目標としてきたもののひとつでもありました。

注目のレースは、ブダペスト現地で高い
気温が続いたため、スタート時間を調整。
当初予定されていた5日目(8月23日)午前スタートが、
午後7時02分スタートに変更となり、行われました。

始まったレースは、序盤から先頭集団で
位置取り合戦が繰り広げられる激しい展開。
山本選手はスタート後、集団終盤につけましたが、
序盤で遅れはじめ、2500m付近で最後方へ。
前に追いつこうと、懸命に腕を振りますが、
距離は縮まらず。
最終的には自己ベストよりかなり遅い、
16分05秒57の20着となりました。

レースを終えた山本選手は、悔しさの中で、
今後の雪辱を誓います。

「試合に向けて練習を積んで、自己ベストを出せる自信もありましたが、楽しみなだけでは通用しませんでした。自分の走りが全くできなくて、悔しいです。今はふがいないですが、この景色を忘れないようにして、結果を出していきたいと思います」

世界の舞台で走れたこと

そして、もう一人は初めてのマラソン
日本代表となる佐藤早也伽選手。
昨年9月のベルリンマラソンで
2時間22分13秒を記録し、代表権を得た彼女は、
世界陸上前までアメリカのコロラド州で合宿。
試合前には「初めての世界選手権でワクワクしています」
「粘って目標である入賞を達成したい」と話しました。

そんな佐藤選手のレースは、8日目の26日にスタート。
気温30度に達する暑さのなか、佐藤選手は
スタート直後から集団中盤をキープします。
序盤はエチオピア勢がレースを引っ張り、
佐藤選手は16kmを20位通過。
先頭集団にくらいつく、粘りの走りを見せます。

しかし、序盤から激しいペースチェンジが行われ、
体力的にもキツくなる中、
25km前から徐々に苦しい走りになると後退。
それでも、30km付近での22位から、
終盤に向けて最後の粘りを披露。
2人を抜き、最終的に2時間31分57秒で
20位フィニッシュとなりました。

この結果に佐藤選手もまた、次への希望を語ります。
「目標は達成できませんでしたが、世界の舞台で走れたのはよかったです。中盤で離されて、そこから粘れなかったのは、課題だなと感じています。世界のレースではペースアップもあるので、もっとスピードを強化して、体力や身体づくりを頑張っていきたいです」


ともに悔しい結果となった今年の世界陸上。
ただ、これもまたひとつの通過点。
ともに口にする、痛感した「自分の力のなさ」を
一歩踏み出す勇気に変えて、
さらに成長していく二人にご期待ください。




文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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