見出し画像

自立できてない、自分を変えるために/木村友香①

陸上選手として、日本選手権で優勝。
日本代表として世界選手権にも出場。
表面的には、結果を残して自立した
アスリートでも、心のうちは、
人それぞれ。

自分の信じたものにかけて、
新しい環境に挑戦したい。
その気持ちは、誰にも止めることができません。

引退する時に後悔したくない

2019年の日本選手権5000mで優勝。
ドーハ世界選手権女子5000mにも
日本代表として出場した、木村友香選手。

実業団の選手として、
10年間のキャリアを積み重ねてきた彼女は、
8月から積水化学女子陸上競技部に移籍。
その理由は「自立した選手になるため」でした。

「私自身、高校卒業後に実業団に入りましたが、アスリートとして、どこか自立できてない部分があるなと、ここ1~2年くらい感じていたんです。でも、環境や競技のやり方を変えるなら、年齢を考えるとすごくリスクはあるなと思いました。でも、競技生活の時間は限られている。“ああしとけばよかった”って引退する時に思いたくないので、後悔しないように移籍を決断しました」

その想いの裏には、周囲に
恵まれていたからこそ、
芽生えた気持ちがあったといいます。

「やっぱり周りの力がないと、目標に向かって走ることはできない。でも、その中で、周りに甘えすぎていたかなと感じています。今までも、選手が競技に取り組みやすい環境を整えてくださっていたんですけど、自分で考えて、これが必要だから用意して実行しようとかは、物理的にも考え方も指導者に頼りきっていた自分がいたんです」

「それが、今年29歳という年齢を考えた時に、何かすごく恥ずかしいなって思って。一般社会で働かれている29歳と、アスリートである私の29歳だと、私がすごく子どもじみていると感じてしまった。そんなコンプレックスを1~2年抱えていて、競技も生活も新しい環境でやってみたい気持ちが大きくなったというのが、正直な気持ちです」

子どものような考え方のままで終わってしまうかもしれない

アスリートとしての経験は十分でも、
自分自身の中に浮かんだ疑問、
成長に対する意欲は、隠すことができません。

「世界選手権に出た時は25歳くらいだったので、生活や一つひとつの行動に対しても深く考えることはなかったんです。でも、自分自身が競技で伸び悩んだ時とか、うまくいかなかった時、平常心を保つ力が私には欠けていて。すごく落ち込んでしまうタイプなので、そこをうまく自分自身でメンタル含めてコントロールできる人間になりたい。そうじゃないと、この競技・人生において、変わらず子どものような考え方のままで終わってしまうのではないか、と思ったんです」

世界大会を経験した選手であっても、
いや、それを経験したからこそ、
もっと上のステージに進みたい。
そんな気持ちもあります。

「世界大会に1回出させていただいて思ったのは、当時は“出るだけで終わる選手”だったということですね。だから、もう1回世界を目指すことにはチャレンジはしていきたいと強く思っています。過去は、出るだけで終わってしまう、悔しい経験になった。だから、次に出られるなら何か足跡を残せるような選手になりたい。そのためには自分が変わる必要があると、常々考えていたので、様々な考えが重なっての決断になりました」

「競技のその先を考えることが
すごく多くなった」という木村選手。
その中でも、無限にある選択肢の中から、
積水化学・提携するTWOLAPSの環境を選んだのは、
新谷仁美選手のマラソンチャレンジ、
そして彼女からの言葉が、
重要なひとつの要因になりました。

➡VOL.2へ続く


文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
--------------
積水化学女子陸上競技部 セキスイフェアリーズ 公式HP  https://www.sekisui.co.jp/company/rikujou/
🔔積水化学女子陸上競技部Twitter
👍積水化学女子陸上競技部Facebook
📗積水化学女子陸上競技部note

ご声援よろしくお願いします!!
--------------