2024.10.17『誰のためにもならないことをし過ぎた』
不器用に生きている大人を見るたび、「ああいうふうには絶対にならない」と心に誓っていたはずが、今の自分がまさにそうなっている。
ヘミングウェイの『老人と海』(小川高義訳)にこんな老人の言葉がある。
「どうして年をとると早起きになるんだろう。きょうこそは頑張ろうと思うのかな」
それに対して少年は言う。
「子供はぐっすり寝ていたいとしか思わないけど」
今日も明日もそんな会話がありそうだ。
いつしか会話をする人もいなくなる。
誰のためにもならないことをし過ぎたかもしれない。自分の好きなことをしてるつもりが、自分のためにもなっていなかった。
上手く剥けないゆで卵を今日も食べた。そんな話を誰かに聞いて欲しいと思う。
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