詩41

強烈な自転車のブレーキ音とともに
スポーティーな生地のTシャツを着た年配男性が
久我山の坂道を下ってきた
その音は「南国の鳥の鳴き声」だと嘘を言っても
疑う人はいないだろう
そんな嘘をつく必要があるのかないのかは
死ぬ間際にわかるんじゃないかな

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?