見出し画像

Welcome to Namibia

Windhoek,  Capital city in Namibia

8/19午前8時半頃、バスはようやくウィントフックに到着した。ナミビアの首都は、道がきれいに舗装されていて高層ビルも建ち並ぶ。街並みも今までで1番発展している印象を受けた。個人的にはリビングストンが好きだが。バスターミナルから宿へは歩いていけないこともなかったが、ウィントフックの治安はあまり良くないと聞いた。異国の人間がバックパックを背負って歩く様はかなり目立つ。長時間の移動による疲労もあり、タクシーを利用することにした。バスで列を挟んで隣あったおじさんとその奥さんが、タクシーで一緒に宿まで行ってくれた。そしてタクシー代を全て出してくれたのには感動した。別にそれが狙いというわけではないが、やはりコミュニケーションを取って仲良くなると時にこんなことがある。(実はこのおじさん日本で大学教授をしていたことがあり日本語が喋れた。勘違いしないでほしい、なるべく英語でコミュニケーションをとるようにしていたから甘えてはいない)

宿は10分ほど車を走らせたところにあった。'chameleon backpackers'という宿だ。いつものように予約した旨を伝えパスポートを渡し必要事項を台帳に加入する。この作業も随分と慣れてきたものだ。おかげでパスポート番号は記憶した。ドミトリーの部屋を借りた。朝方到着したために部屋はまだ入れなかった。しばらく庭でくつろぐことにした。なにせずっと座っていたものだ。が、どうやら疲れない座り方を獲得したようだ。人間というものは面白い。しかしながら睡眠というものはいかに重要か。これだけ科学が発展してもなお、人間は睡眠を取らなくてはならないのであるから。とにかく眠いことに変わりはなかった。長らく浴びていなかったシャワーを浴び気持ちのいい朝の光を浴びながら横たわった。

宿には日本人がいた。モノ好きな人がいるものだ。(僕もそのうちの1人だが)チカさんと、ユウキさん。2人とも1人旅をしている。聞くところによると彼らは翌々日からナミブ砂漠のツアーに一緒に参加するらしい。そう、僕がナミビアに来た理由はこれだ。世界一美しいと言われるナミブ砂漠を見てみたかった。異世界が生み出したデッドフレイも訪れてみたかった。元々時間があれば行きたいなぁくらいだったが、リビングストンで運良くウィントフック行のバスに乗車できた。ただ、問題点はあった。ナミブ砂漠に行くには2つの選択肢がある。紹介しておこう。1つはツアーに参加するという手段。もう1つはレンタカーでやりくりするという方法。後者の方が節約できるし(ある程度の人数がいればだが)行きたいところに自由に行ける。節約という面で僕は後者を選びたかったがなにせ1人旅だ。そして仲間を見つける時間もない。気がつくと帰国まで1週間を切っていた。

近くのショッピングモールに行き、換金する。60ドルを換金した。単位はナミビアドル。いくらだったかは覚えていない。その後チカさんに話を聞くとどうやら砂漠ツアーの予約ができるかもしれない、1人だったらぶっ込んでくれる可能性あるよと言われた。ダメ元ではあったが、紹介された「Wild Dog」という会社のオフィスへ向かった。英語力に不安を覚えながらも、参加したい旨を伝えると、運良く参加の承認が降りた。400アメリカドルを支払い、ツアーの説明と書類を受け取った。2泊3日でのツアーだ。なんて幸運なんだろうと思ったのと同時に、この後何か悪いことが起きるのではないかという疑心も芽生えた。それくらい、この旅は順調にいきすぎていた。

宿に戻り、スーパーで食材を買い込む。今夜は彼らと自炊をする。パスタを作った。物価は日本とあまり変わらない。どうやら南下するにつれて物価は上がっていくようだ。久々のビールは美味かった。けれどなによりも、コミュニケーションをとりながら食事をするということに心から喜びを感じた。1人旅で1番辛かったのは、虫刺されでもなく、言葉が通じないストレスでもなく、1人で食事をすることだった。異国の地で1人飯をしたことがない人は理解できないかもしれないが、やればわかる。料理の感想を共有することもできないのだから。


画像2

画像2

今のところ食に関しては問題がない。腹も壊していない。ただ、尻に原因不明の皮膚荒れが見られる。痒くはないが擦れるとヒリヒリする。悪化しないことを願うばかりだ。翌日8時に迎えのバスが来る。それに乗り込み、いよいよナミブ砂漠ツアーが始まるのだ。予め、ツアー終了後の部屋の予約もしておいた。ツアー参加が決定した瞬間にウィントフックからケープタウンまでの航空券も手配した。準備は万端だ。高まる期待を胸に、(まだ部屋は少し明るかったが)僕はゆっくりと眠りについた。


次回はナミブ砂漠ツアーの3日間をお届けします。是非ご覧くださいな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?