海外では通称使用という考え方は通用しないのか?
選択的夫婦別姓の話題になると、海外では通称使用は通用しないという意見が出てきます。
しかし、本名以外に通称を公的な場で使える国は日本以外にも存在します。
フランスは夫婦別姓ですが、配偶者の姓や複合姓、母の姓を通称として名乗れます。
*下の過去記事もご覧ください。
ベルギーもフランスの影響を受けて夫婦別姓ですが、通称として夫の姓を名乗れるようです。↓下の記事参考
*ただし、現在では廃れつつあるようです。
下のリンクによれば、ブルガリアやギリシアでも結婚をきっかけとした姓に関する通称使用の仕組みがあるそうです。↓
アメリカでも、本名として自分の姓と夫の姓をハイフォンでつなぐ複合姓にしつつ、日常生活では生来の姓名を使い続けている女性がいるようです。↓下の記事参考
なお、英語圏では、本名でなくても名前の短縮形を名前に使うことができるそうです。ビル・クリントンの「ビル」も短縮形です。↓下の記事参考
日本だと、「健太」という人が仕事の場でも「けんちゃん」と名乗っているようなものでしょうか?
なお、香港にも本名以外の名前を使える仕組みがあります。本名の他にイングリッシュネームを持っている人が多いとのこと。パスポートや身分証にも記載できるそうです。↓
思い返してみれば、アグネス・チャン、ジャッキー・チェンなど、香港の著名人もイングリッシュネームを持っていますね。冠姓の記事で取り上げた林鄭月娥氏も、キャリー・ラムという名前を名乗っています。政府関係者も公的な場で使えるということですね。
上の記事によると、同じような仕組みは台湾にもあるそうです。確かに、テレサ・テン、ブリジット・リンなどの芸能人をはじめ、記事内のオードリー・タン氏のように政府高官も公的な場でイングリッシュネームを使っています。
こうしてみると、使える名前の種類などに違いはあれど、意外と公的な場における通称の使用を認めている国が多いことが分かります。