ナゴルノ=カラバフ問題で揺れるコーカサスの国々とは?(副題:ジョージア料理とは?)
*筆者はコーカサスの国々を訪れたことがありません…ロシアで食べたジョージア料理の写真でお許しください。
お久しぶりです。長い文章を書くのは久しぶりです。今回は、ナゴルノ=カラバフを巡って揉めているコーカサス(カフカース)地方について書いてみます。というのは、コーカサスは旧ソ連圏であり、私が留学していたロシアとは現在でも切っても切れない縁にあるからです。
今回は、あくまでもどのような国や文化があるのか、という内容に留めておきます。コーカサス地方の政治情勢については非常に複雑で、旧ソ連圏を専門に勉強していた私でも分からないことが多いからです。
「コーカサス」という言葉は日本人には馴染みが薄いかもしれませんが、北にロシア、南にトルコやイランがある、と言えば伝わるでしょうか…
白人、或いはヨーロッパ系(厳密には、インド人やイラン人などを含むインド=ヨーロッパ系)の人達を「コーカソイド」と呼ぶことがありますが、「コーカソイド」は「コーカサス」に由来しています。
コーカサス地方には3つの国があります。ジョージア、アルメニア、そしてアゼルバイジャンです。
ジョージアは、かつて日本では「グルジア」という名前で呼ばれていました。「ジョージア」とは、キリスト教の聖人でドラゴンを退治した聖ジョージに由来しています。
ジョージア出身の有名人には、力士の栃ノ心、そして、ソ連の独裁者スターリンがいます。以前も書きましたが、スターリンというのはペンネームで、本名を見るとジョージア出身ということがすぐに分かります。
ジョージア名物と言えば美味しいワインです。赤ワインは甘くて絶品です。また、こちらもロシアで食べたのですが、牛肉のスープ「ハルチョー」は最高でした。留学中に食べた食事の中で一番美味しかったです。他にも「ヒンカリ」と呼ばれる餃子に似た料理や、「ハチャプリ」と呼ばれる料理があります。ハチャプリには様々な種類がありますが、一番人気なのはチーズと卵が乗ったタイプです。ロシア国内にはジョージアからの移民が多く、街中では「ヒンカリナヤ」と呼ばれるジョージア料理店をよく見かけました。
ヒンカリ
ハルチョー
ハチャプリ。中にチーズがたっぷり入ったバージョン。
ハチャプリ。卵とチーズというオーソドックスなタイプ。
こちらもハチャプリ。
アルメニアの有名人には、ソ連の作曲家、ハチャトゥリアンがいます。〇〇アンというのは、アルメニア人の典型的な苗字です。
アルメニアもジョージアと同じく、歴史が古いキリスト教との縁が深い国です。
アゼルバイジャンは、「火の国」という意味です。その名の通り、アゼルバイジャンは石油産出国として知られています。大部分の人がイスラム教徒です。
留学中にキッチンでアゼルバイジャンから来た女の子が作っていた料理が美味しそうだったのを思い出します。トルティーヤ(他に適当な表現が思い浮かびませんでした…)のようなものに挽肉を載せてくるくる巻いて焼いていました。
きな臭い話題が少なくありませんが、同時にコーカサスは魅力のある土地でもあります。争いが多い理由も分かるような気がします。